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お菓子作りに役立つクリームの種類と特徴

お菓子作りに欠かせないクリームには、さまざまな種類があります。
それぞれのクリームは、風味や食感、用途によって異なる特徴を持ち、ケーキやデザートの仕上がりに大きな影響を与えます。
生クリームやバタークリーム、クリームチーズなど、基本的なクリームの特性を理解することで、より美味しいお菓子作りが可能になるでしょう。
そこで今回は、お菓子作りに役立つクリームの種類と特徴について詳しく解説していきます。
ぜひ、最後まで見て参考にしてみてくださいね。

目次

お菓子作りに役立つクリームの種類

お菓子作りに役立つクリームの種類は以下の通りです。

● 生クリームの種類と特徴
● ホイップクリームの使い方
● バタークリームの製法と特徴

こちらを順に解説していきます。

1-1生クリームの種類と特徴

生クリームは、お菓子作りにおいて非常に重要な材料です。
主に「ホイップクリーム」と「フレッシュクリーム」の2種類に分けられます。
ホイップクリームは、生クリームを泡立てたもので、軽やかでふんわりとした食感が特徴です。
冷やすことで、より安定した泡立ちが得られます。
フレッシュクリームは、泡立てずにそのまま使用する生クリームで、濃厚な風味を楽しむことができます。
主にアイスクリームやソース、パティシエのクリームにも使われているのです。
フレッシュクリームは、料理にコクを加えたり、チーズやフルーツと合わせてデザートを引き立てる役割を果たします。
それぞれのクリームは、用途によって使い分けることが大切です。
生クリームを上手に使うことで、様々なお菓子をより美味しく仕上げることができます。

1-2ホイップクリームの使い方

ホイップクリームは、お菓子作りにおいて多用途で人気のある材料です。
まず、ホイップクリームはデザートのトッピングとしてよく使われます。
ケーキやパフェ、フルーツサラダにのせることで、見た目も華やかになります。
次に、ホイップクリームはクリームパフやシュークリームのフィリングにも最適です。
甘さや風味を調整するために、砂糖やバニラエッセンスを加えると、一層美味しくなるでしょう。
また、チョコレートやキャラメルソースと混ぜることで、リッチな味わいのクリームが作れます。
さらに、ホイップクリームはアイスクリームやムースの材料としても利用できます。
混ぜ込むことで、軽やかさとクリーミーさを加えることができ、デザートのバリエーションが広がるのです。
お菓子作りでホイップクリームを上手に活用することで、より豊かな味わいと見た目を楽しむことができます。

1-3バタークリームの製法と特徴

バタークリームは、ケーキやクッキーのデコレーションに最適なクリームで、濃厚でクリーミーな食感が特徴です。
製法はまず、室温に戻した無塩バターを白っぽくなるまでよく泡立てます。
この段階で空気を含ませて軽やかさを出します。
次に、粉砂糖を少しずつ加え、なめらかになるまで混ぜましょう。
バタークリームにはいくつかのバリエーションがあります。
特にイタリアンメレンゲバタークリームは、泡立てた卵白に熱いシロップを加え、安定性が高く光沢のある仕上がりになります。
また、バニラエッセンスやココア、フルーツピューレを加えることで風味を変えることも可能です。
このクリームは、絞り出しやすくデザインがしやすいため、特にケーキのデコレーションに重宝します。
冷やしても形が崩れにくく、持ち運びにも適しているため、様々なお菓子作りに幅広く活用できます。

人気のクリームアイテム

人気のクリームアイテムは以下の通りです。

● カスタードクリームの作り方
● チョコレートクリームの風味
● 抹茶クリームのアレンジ

こちらを順に解説していきます。

2-1カスタードクリームの作り方

カスタードクリームは、デザートやお菓子の基本的なクリームで、滑らかでコクのある味わいが特徴です。
材料
● 牛乳 400ml
● 卵黄 3個
● 砂糖 70g
● 薄力粉 30g
● バニラエッセンス(お好みで)
作り方
1、牛乳を温める:鍋に牛乳を入れ、中火で温めます。沸騰しないように注意しましょう。
2、卵黄と砂糖を混ぜる:ボウルに卵黄と砂糖を入れ、白っぽくなるまでよく混ぜます。
3、薄力粉を加える:卵黄の混ぜたものに薄力粉を加え、しっかりと混ぜます。
4、牛乳を少しずつ加える:温めた牛乳を少しずつ加えながら、混ぜ続けましょう。
5、鍋に戻して加熱:混ぜた液を鍋に戻し、中火で加熱します。
6、冷やす:とろみが出たら、火から下ろし、好みでバニラエッセンスを加えたら完成です。
カスタードクリームは、タルトやシュークリームのフィリング、ケーキの層としても活用できる、非常に便利なクリームです。

2-2チョコレートクリームの風味

チョコレートクリームは、そのリッチで濃厚な風味が特徴の人気スイーツです。
主に生クリームやバター、粉砂糖、ココアパウダーまたは溶かしたチョコレートを使って作ります。
クリームの甘さとチョコレートのビター感が絶妙に調和し、デザートに深みを与えます。
このクリームは、ケーキのデコレーションやフィリングに最適で、特にチョコレートケーキやカップケーキとの相性が抜群です。
また、アイスクリームやムースにも使われ、口の中でとろけるような食感を楽しむことができます。
風味を変えるために、バニラエッセンスやリキュールを加えると、さらに豊かな味わいになるでしょう。
チョコレートクリームは、その深い風味とクリーミーさで、多くの人々に愛されるクリームアイテムです。
デザートを一層特別なものにしてくれる存在です。

2-3抹茶クリームのアレンジ

抹茶クリームは、その独特の香りと風味が魅力のクリームで、さまざまなアレンジが楽しめます。
基本の抹茶クリームは、生クリームやバター、砂糖と抹茶を混ぜて作りますが、アレンジ次第で多彩なデザートに変身します。
まず、抹茶ティラミスにしてみましょう。
スポンジやビスケットを抹茶クリームで挟むことで、和風のティラミスが楽しめます。
また、抹茶アイスクリームとして冷凍庫で冷やせば、さっぱりとしたデザートが完成します。
さらに、抹茶パンケーキのトッピングとしてもおすすめです。
ふわふわのパンケーキに抹茶クリームをのせ、黒蜜やあんこを添えると、和のデザートにぴったりです。
加えて、抹茶クッキーのフィリングとして使うと、香り豊かなスイーツが楽しめます。
このように、抹茶クリームは多彩なアレンジが可能で、和洋問わず様々なお菓子に活用できる魅力的なアイテムです。

クリームの基本

クリームの基本は以下の通りです。

● クリームの構成要素
● 生乳と乳脂肪の違い
● 動物性と植物性のクリームの特徴

こちらを順に解説していきます。

3-1クリームの構成要素

クリームは、主に以下の3つの構成要素から成り立っているのです。
1、脂肪分:クリームの基本的な成分で、口当たりや風味に影響を与えるでしょう。
生クリームやバターなど、乳製品から得られる脂肪分が多く含まれ、クリーミーな食感を生み出します。
2、砂糖:クリームに甘みを加える重要な要素です。
粉砂糖やグラニュー糖を使用することで、クリームの味を引き立て、デザート全体のバランスを整えます。
風味に合わせて、バニラエッセンスやリキュールを加えることもあります。
3、液体:クリームのテクスチャーを調整する役割を果たしているのです。
生クリームや牛乳が一般的ですが、フルーツピューレやココアを加えることで、風味や色合いをプラスすることができます。
これらの要素が組み合わさることで、クリームはさまざまなデザートに利用できる美味しい素材となります。

3-2生乳と乳脂肪の違い

生乳と乳脂肪は、乳製品における異なる成分です。
生乳は、牛や羊、ヤギなどの乳腺から直接搾り取った未処理の乳を指します。
水分、乳脂肪、たんぱく質、乳糖、ビタミン、ミネラルを含んでおり、栄養価が高く、多くの乳製品の原料となっているのです。
一方、乳脂肪は生乳に含まれる脂肪分です。
クリーミーな口当たりを生み出し、デザートや料理の風味を豊かにします。
乳脂肪の含有量は生乳によって異なり、クリームやバターではさらに高い割合が求められるでしょう。
つまり、生乳は乳脂肪を含む全体の液体で、乳脂肪はその中の脂肪成分です。
生乳の質や乳脂肪の割合によって、様々な乳製品の特性が決まります。
これにより、クリームやチーズなどの異なる食材が生まれます。

3-3動物性と植物性のクリームの特徴

動物性クリームと植物性クリームは、原料や風味、用途において異なる特徴を持っています。
動物性クリームは、主に牛乳や生クリームから作られます。
乳脂肪が豊富で、クリーミーな口当たりやリッチな風味が特徴です。
ケーキやデザートのデコレーション、フィリングに使われることが多く、泡立てると軽やかな食感になります。
栄養面では、カルシウムやビタミンが豊富ですが、コレステロールも含まれているのです。
植物性クリームは、植物由来の油脂を使って作られます。
動物性に比べてカロリーが低い場合が多く、ビーガンや乳製品を避ける方に人気です。
風味はやや軽やかで、泡立てるときの安定性が異なることがありますが、さまざまな用途に適応できます。
それぞれのクリームは、料理やデザートにおいて独自の風味や食感を提供し、用途に応じて選ばれます。

クリームの使い分け

クリームの使い分けは以下の通りです。

● ケーキに適したクリームの種類
● デコレーションにおすすめのクリーム
● 洋菓子に合うクリームの選び方

こちらを順に解説していきます。

4-1ケーキに適したクリームの種類

ケーキに適したクリームは、デザインや風味、食感によって選ぶことが大切です。
いくつかの代表的なクリームの種類です。
生クリームは、軽やかでふんわりした食感が特徴になります。
ケーキのトッピングやデコレーションに適しており、甘さを調整しやすいため、様々なデザートに合います。
バタークリームは、濃厚でしっかりしたテクスチャーを持ち、デザイン性が高いのが魅力です。
特に、絞り出しやすく、華やかなデコレーションが可能です。
クリームチーズクリームは、程よい酸味とリッチな風味が特徴で、特にチーズケーキやレッドベルベットケーキによく合います。
モンブランクリームは、栗の風味を生かしたクリームで、秋冬のケーキにぴったりです。
それぞれのクリームは、ケーキの種類やテーマに応じて選ぶことで、より美味しく魅力的なデザートに仕上げることができるでしょう。

4-2デコレーションにおすすめのクリーム

デコレーションにおすすめのクリームはいくつかあり、それぞれに特徴があります。
バタークリームは、非常に人気のあるデコレーション用クリームです。
しっかりとしたテクスチャーがあり、絞り出しやすく、華やかな模様を作るのに適しています。
風味も豊かで、さまざまな味にアレンジ可能です。
生クリームは、泡立ててトッピングやデコレーションに使うことで、ケーキに華やかさを加えます。
甘さを調整できるため、フルーツとの相性も抜群です。
クリームチーズクリームは、まろやかでコクがあり、チーズケーキにぴったりです。
酸味があり、甘さのバランスが良いのが特徴になります。
チョコレートクリームは、濃厚でリッチな風味を持ち、チョコレートケーキやガトーショコラのデコレーションに最適です。
見た目も美しく、食べ応えのある仕上がりになります。
これらのクリームを使うことで、魅力的なデコレーションが楽しめるでしょう。

4-3洋菓子に合うクリームの選び方

洋菓子に合うクリームの選び方は、デザートの種類や風味を考慮することが重要です。
まず、ケーキには、軽やかな生クリームや濃厚なバタークリームが適しています。
生クリームはフルーツやスポンジケーキと相性が良く、バタークリームはデコレーションに向いています。
次に、ムースやパフェには、滑らかな口当たりのチョコレートクリームやカスタードクリームが合うでしょう。
タルトには、さっぱりとしたレモンクリームやフルーツクリームがぴったりです。
酸味がデザートを引き立て、バランスの良い味わいになります。
さらに、クッキーやマカロンには、風味豊かなクリームチーズクリームやガナッシュが適しています。
選ぶ際は、食材の組み合わせや最終的な味のバランスを考え、クリームの特性を活かすことが大切です。

クリームの原料と材料

クリームの原料と材料は以下の通りです。

● 砂糖と油脂の役割
● 卵黄と卵白の使い方
● 全体のバランスを考えた材料選び

こちらを順に解説していきます。

5-1砂糖と油脂の役割

クリームにおける砂糖と油脂の役割は、デザートの風味や食感を大きく左右します。
砂糖は、主に甘みを加える役割がありますが、それだけではありません。
砂糖はクリームのテクスチャーを滑らかにし、泡立てた際に空気を閉じ込めることで、軽やかさを生み出します。
さらに、砂糖は保存性を高める効果もあり、クリームが乾燥するのを防いでくれるのです。
油*は、クリームの主成分であり、リッチでクリーミーな食感を提供します。
動物性のバターや生クリーム、植物性のオイルが使用され、風味やコクを加えるのです。
油脂は、他の成分と結びつくことで、クリームの安定性を高め、デコレーション時の形を保つ役割も果たします。
このように、砂糖と油脂はクリームの風味、食感、安定性を決定づける重要な要素です。
デザートを美味しく仕上げるためには、これらのバランスが大切です。

5-2卵黄と卵白の使い方

卵黄と卵白は、クリームやデザートの作り方において異なる役割を果たします。
卵黄は、クリーミーさとコクを加える役割があります。
特にカスタードクリームやバタークリームに使われ、脂肪分が豊富なため、滑らかでリッチな食感を生み出すのです。
卵黄には乳化作用もあり、油脂と水分を均一に混ぜ合わせるのに役立つでしょう。
一方、卵白は、泡立てることで空気を含ませ、軽やかさを加える役割があります。
メレンゲやスフレ、ムースなどに使用され、ふわふわとした食感を生み出します。
卵白の泡立ちによって、デザートが軽やかに仕上がるでしょう。
このように、卵黄と卵白はそれぞれ異なる特性を持ち、クリームやデザートの風味や食感を豊かにするために使い分けられます。

5-3全体のバランスを考えた材料選び

クリームの全体のバランスを考えた材料選びは、デザートの味わいや食感を決定づける重要な要素です。
まず、脂肪分の選定が大切です。
動物性クリームやバターはリッチな風味を提供し、濃厚なクリームに仕上がります。
一方、植物性クリームは軽やかでさっぱりとした印象を与えます。
次に、甘さの調整です。
砂糖の種類や量を考慮することで、デザート全体の味わいが変わります。
粉砂糖は滑らかさを加え、グラニュー糖はしっかりとした甘さを提供します。
さらに、酸味や風味を加える材料も重要です。
レモン汁やフルーツピューレを加えることで、バランスが整い、クリームが引き立ちます。
最後に、テクスチャーの調整も考慮しましょう。
卵黄や卵白の使い方によって、クリームの滑らかさや軽やかさを調整できます。
これらの要素をバランスよく組み合わせることで、完成度の高いクリームが生まれ、デザート全体が美味しく仕上がります。

まとめ

お菓子作りにはさまざまなクリームがあり、それぞれに特徴があります。
例えば、バタークリームはリッチで扱いやすく、デコレーションに最適です。
一方、ホイップクリームは軽やかで口溶けが良く、ムースやケーキにぴったりです。
クリームチーズクリームはコクがあり、チーズケーキなどに深い味わいを加えます。
フレーバーを変えることで、バリエーションも楽しめるので、創作の幅が広がります。
お菓子作りがさらに楽しくなるでしょう。

日本安全食料料理協会編集部
安全で健康的な食文化の普及を目指す団体である日本安全食料料理協会(JSFCA)編集部が運営するコラムです。
食育健康アドバイザー®、介護食マイスター®、幼児食マイスター®、漢方コーディネーター®、薬膳調整師®資格やドリンク資格のコーヒーソムリエ、カフェオーナー経営士®、紅茶アドバイザーや紅茶マイスター。スポーツフードマイスター®やマクロビオティックマイスター®など様々な資格を認定しています。
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