イタリア料理ソムリエ®
フランス料理よりは気軽に楽しめるイタリア料理。定番メニューのピザやパスタは子どもも大人も大好きな料理ではないでしょうか。たっぷりと溶けるチーズやガーリックの香りに誘われて、ついつい食べ過ぎてしまう方も多いことでしょう。すっかり日本の外食産業に溶け込んでいるイタリア料理店ですが、イタリア料理に詳しいソムリエがいるお店もあります。
イタリア料理ソムリエ®とは、イタリア料理について幅広い知識をマスターしている人です。イタリアでは主食がパンのことが多いですが、北部の方ではポレンタと呼ばれるトウモロコシを使ったものを主食としている地域もあります。こうした地域ごとに異なる郷土料理や食文化についての知識もあり、ワインやパスタの種類、コーヒーの知識も習得しています。イタリア料理店にソムリエとして勤務をしている方は、前菜、プリモピアットからドルチェに至るメニューの構成について提案することができます。イタリアンの深い知識を活かして、適切な提案をすることでお客様に喜んでいただける存在ですので資格を持っているとさらに有利です。
イタリア料理ソムリエ®の仕事内容
活躍の場はイタリア料理専門店だけではなく、一般の洋食店やカフェでも活躍できます。それほど、イタリア料理はさまざまな飲食店で提供されている人気のメニューといえるでしょう。ソムリエとしては、料理の説明だけでなく、料理に合うワインもおすすめすることも仕事です。自宅でイタリアの家庭料理を教えるサロンを開いたり、カルチャースクールでイタリアの食材や食文化について学ぶ講座を開いて講師をつとめることもできます。
イタリア料理ソムリエ®資格取得
イタリアンコーディネーター®
イタリアンコーディネーター®とは、飲食店をはじめ、自宅や地域のセミナーなどで、イタリアの料理やデザートなどの食文化をコーディネートする仕事です。コーディネーターとして、食材や調理法、メニューの構成と選び方、料理に合うドルチェやカフェについてもしっかりと理解していることが求められます。
イタリアンというとカロリーが高いのではと思いがちですが、イタリア料理で使われる食材は意外に健康的なものが多いです。たとえば、抗酸化効果が期待できるトマト、血液をサラサラにするオリーブオイル、高タンパク高カルシウムで低脂肪のパルメザンチーズなどです。イタリアンコーディネーター®は、このようなさまざまな知識を身につけて地域の食育にも貢献できる存在ですので資格を持っていると便利です。
イタリアンコーディネーター®の仕事内容
食事をコーディネートする知識が求められるため、イタリア料理を提供している飲食店で料理の組み合わせ、ドルチェと料理の相性、ワインの選び方などについてアドバイスや説明をすることが仕事になります。そのため、主に飲食業界の仕事で活躍できるでしょう。また、カルチャーセンターなどで、「イタリア料理と食文化」といった内容でレクチャーできる可能性があります。
イタリアンコーディネーター®資格取得
イタリア料理専門店
家族や友人との会食にイタリアンを選ぶ人は多いのではないでしょうか?価格もフレンチほど高くなく、いろいろなメニューをオーダ―して皆でシェアできるのも楽しいですね。繁華街を歩けば、すぐに目に入るイタリア料理専門店ですが、いったいいつ頃からこんなに人気が出てきたのか調べてみました。「イタメシブーム」という言葉を聞いたことがありませんか?イタメシブーム、すなわちイタリア料理を食べることがブームとなったのは1990年~1991年のことでした。それ以来、イタリア料理店は拡大を続け、いまや日本の食文化に堂々と定着したといえます。
イタリア料理の人気の理由はおしゃれな雰囲気でリーズナブルな価格の食事を楽しめること、オリーブオイルや有機野菜が使われており近年の健康志向とうまく合致した点などが考えられます。
市場調査データによると、男性よりも女性の利用率が高く、年代別でみると、最も高いのは20代女性でその後に40代女性、30代女性、50代女性と続きます。男女ともに、若い年代の利用率が高い傾向がありますが、年代別であまり差がないことからも世代を問わず人気があることが分かります。
また、イタリア料理専門店にはたくさんの業態があり、それぞれが異なる特徴を持っています。例えば、リストランテはコース料理が中心の高級店、トラットリアはカジュアルな一般的なレストランです。また、2010年代に入って急激したバールは、お酒と一緒に食事を楽しむタイプのお店です。ピザ専門のピッツェリアでは、できたてのピザを味わえます。都内にはワンコインピザのお店も登場して話題になりました。
さまざまな業態のイタリア料理専門店がありますが、スタッフとして活躍するには、イタリア料理に関する資格を持っていると有利です。
イタリア料理専門店の仕事内容
ひと口にイタリア料理と言っても、ご説明しましたようにその種類や業態はさまざまです。そのため、イタリア料理店で働きたいという方は、自分の目指す方向性を考えた上でお店選びを行うことをおすすめします。
イタリア料理専門店の数が多い分、求人数もかなり多いといえます。調理スタッフ、ホールスタッフに加え、店長候補を募集しているお店もたくさん見つかるでしょう。職種により仕事内容は異なりますが、基本的な業務として、ホールではお客様のご案内、注文を受けて配膳、レジ対応が主な仕事です。キッチンでは経験により異なりますが、仕込みから調理、盛り付けといった流れになります。どちらの業務にも清掃が含まれます。将来的に店舗をまとめる立場の店長候補も、まずは仕事の流れをしっかりとマスターすることが求められます。
イタリア料理専門店資格取得
イタリア料理教室の先生
日本に郷土料理があるように、イタリア料理も地方によって特徴が異なり、その土地で採れる食材を使った素材の持ち味を引き出す調理法が好まれているようです。イタリア料理教室は全国にたくさんあり、それぞれの先生が教える料理にも個性があります。
フィレンツェの郷土料理を教えている教室では、イタリア人の先生が英語で教えています。英会話のブラッシュアップにもおすすめです。先生のお宅で開催されるので、素敵なお家を訪問できるのも魅力ではないでしょうか。ナポリのラビオリやパンナコッタなどの料理教室も人気があります。料理教室の検索サイトには先生のプロフィールも載っています。また、個人の教室ではなく、少し規模の大きい料理教室では、初心者のコースからプロを目指す方のコースまで用意しています。本格的にイタリア料理を習いたいという方におすすめです。先生は全員日本人の先生、レッスンはコース仕立ての実習形式です。体験レッスンも提供しています。料理を教えるのに特に資格は必要ありませんが、先生としてスキルや知識の裏付けとなる資格を持っていると有利です。
イタリア料理教室の先生の仕事内容
個人の料理教室の場合、材料の下ごしらえから、テーブルセットなど全て自分で行う必要があります。当日の授業以外にも事務作業や、試作と料理の撮影などの業務があります。また、少人数の料理教室で1日2~3回行う場合は、レッスンと試食後の食器やテーブルのなどの片付けを効率よく行って、次のレッスンに備える必要があります。
大手料理教室の場合は、自分の担当時間に合わせて出勤しますが、準備のために最低でも授業の30分前には着いて材料の確認と配置、下ごしらえなどを行います。授業時間はおよそ1.5~2時間程度が多いでしょう。生徒の試食中は味を確認し、必要に応じてイベント告知などを行います。
イタリア料理教室の先生資格取得