インド料理ソムリエ®
インド料理は、日本料理、フランス料理、イタリア料理などと並ぶ世界の代表的な料理の1つです。スパイスを多用することが特徴の料理ですが、インドという国は広大であるため、地域、民族、宗教などによって料理のバリエーションも多彩です。
日本でも近年、インド料理店の数が増えてきており、特に本場のカレーは人気のメニューです。そんな中で、インド料理ソムリエ®の仕事も注目され始めています。インド料理ソムリエ®になるには、インド料理の作り方はもちろん、料理に使われる材料、そしてインド料理に欠かせない多様なスパイスの種類などについての知識が求められます。例えば、インド料理に使う米や小麦製品をはじめ、肉や魚介、豆、野菜、果物などの知識が必要です。日本人には馴染みのない乳製品のパニールや発酵乳のダヒ、チャツネについても理解しており、お菓子や飲み物のレシピもマスターしています。また、北インド・南インド・東インドの料理の違いなど、インド全体の食文化に精通しており、各地域の食文化の特徴や戒律などを人に伝えることができます。インド料理の普及だけでなく、文化交流にも貢献できる人材といえるでしょう。インド料理ソムリエ®として、今後も精力的に活動するために資格を持っていると有利です。
インド料理ソムリエ®の仕事内容
インド料理ソムリエ®として、その知識を活かしてカルチャーセンタなどの講師としての仕事に就くことができます。インド料理が好きな人というのはたくさんいると思いますが、家ではなかなか本場のインド料理を作ることはできないため、教えてくれる教室があれば一定の需要が見込めるでしょう。インド料理の専門家として、正しい食材の使い方や調理方法を指導することは、好きなインド料理を伝えられるやりがいのある仕事ではないでしょうか。また、本場のインド料理の味が日本人の口に合わない場合はアレンジについてもアドバイスできるとよいでしょう。
インド料理ソムリエ®資格取得
インド食文化インストラクター
世界各国で人気のインド料理ですが、日本で私たちが食べているインド料理、その他のアジア諸国でのインド料理、またはヨーロッパの国で食べられているインド料理には、それぞれ特徴や違いがあります。単に料理の作り方などの知識だけではなく、このような地域によるインド料理の違いや成り立ち、宗教による食事の違いや作法などの知識も習得しているのがインド食文化インストラクターです。
例えば、ヒンズー教徒やイスラム教徒、シーク教などの少数派の食事、菜食と非菜食、インドの定食やお弁当など、一般的にはあまり知られていないインドの食事事情についても掘り下げて習得しています。インドの食文化には宗教上の戒律が色濃く反映されており、ヒンドゥー教の影響や、苦行と禁欲主義を主体とするジャイナ教の影響により、菜食主義者が多いのが特徴です。
このように様々なインドの文化などにも精通しているので、料理に関する専門的知識と料理以外のインドの知識に基づいて活動ができます。インドの料理と食文化の専門家として名乗るためにも資格を持っていると有利です。
インド食文化インストラクターの仕事内容
インド料理の歴史や食文化についての知識を活かして、講師活動ができます。講師活動では、インド料理を作りたい人を対象にするよりも、インド料理とその文化について深く学びたい人に向けた講座で指導すると良いでしょう。インド食文化のインストラクターとして、長い歴史と多様な文化により発展してきたインド料理と、厳格なインドの食文化を伝える役割があります。
インド食文化インストラクター資格取得
インド料理専門店
食のグローバル化が進み、最近は日本にいながら世界各国の味を楽しめるようになってきました。中華料理、フランス料理、イタリア料理などとともに、最近人気が高まっているのがインド料理です。タウンページの調査によると、インド料理の登録件数は急増加しているようです。2008年の登録数は569件でしたが、その約10年後の2017年に2,162件にも増えていました。日本でインド料理の人気が出てきたのは、日本人のカレー好きも理由のひとつかもしれません。しかし、本場のカレーは家庭でつくる日本風のカレーとは異なり、とてもスパイシーな深い味わいが魅力です。タンドリーチキンなども、日本人になじみがあるメニューですが、どの料理もたくさんのスパイスが使われています。独特の香りや辛さを愛してやまないというインド料理のファンは自分でも本格的なインド料理を作ってみたいのではないでしょうか?インド料理について詳しくなるには、インド料理専門店で働くのが近道かもしれません。またインド料理に関する資格を持っているとインド料理店での仕事を探すときに有利です。
インド料理専門店の仕事内容
インド料理専門店でのスタッフとしての仕事は、他の飲食店の仕事とほとんど変わりありません。ホールとキッチンでの仕事となります。ひとつ違うことといえば、インド料理専門店では経営者やシェフ、スタッフにインドの方が多いので、インド人スタッフと上手くコミュニケーションをとって働くことが求められます。スパイスについてもひととおり学んでおくとよいでしょう。また、何といっても、一日スパイシーな香りの空間で仕事をするので、インド料理などのエスニック料理が好きな方に向いている仕事といえます。
インド料理専門店資格取得
インド料理教室の先生
趣味のためだけでなく、「得意な料理の喜びをもっと伝えたい」という熱い思いがあれば料理教室を開業して先生になることも夢ではありません。フランス料理や日本料理などの料理教室はよく見かけますが、インド料理教室もネットで検索するとたくさん出てきます。どんな料理教室があるか数例を紹介します。都内にある南インド料理教室では、日本語の出来るインド人の主婦が自宅で簡単にできる南インド料理を教えています。予約制で毎回2名~6名の少人数のアットホームな教室です。レッスンで使用したスパイスや豆なども販売しています。レッスン所要時間は2時間、お子様連れも大歓迎とのことです。
また、自宅の教室ではなく、インド料理を教えるスクールもあります。初級から上級コースまであり、インドのホテルのレストランで学び続けてきたボンベイ出身の先生が教えています。初級ではスパイスについて、中級では豆と野菜を豊富に使った料理、上級ではインド各地の代表的料理やおもてなし料理を教えています。
料理教室ではインド人の先生が多いですが、日本人で活躍している先生もいます。いずれにしても、先生として教える場合には資格を持っていると生徒さんからも信頼されるので有利です。
インド料理教室の先生の仕事内容
インド料理教室では、インド人または日本人の先生がインド料理のスパイスの知識、さまざまなインドの家庭料理やおもてなし料理を教えています。授業は通常、先生が実際に料理を作りながらのデモンストレーションで教えていきます。生徒さんたちはレシピを見ながら学んでいきます。料理をしながらも、先生は生徒さんとコミュニケーションをとって楽しく進めていくことも大切な仕事です。時には、生徒さんに実習してもらうこともあります。レッスンの最後は、みなさんでお話をしながら、出来上がったお料理楽しくいただく試食タイムとなります。
インド料理教室の先生資格取得