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焼酎の甲類と乙類とは?特徴の違い・基本知識や飲み方について解説!

焼酎は日本の蒸留酒で、甲類と乙類の2種類に分けられます。
甲類焼酎は、連続式蒸留によって作られ、アルコール度数が高いのが特徴です。
一方、乙類焼酎は、単式蒸留で生産され、個性的な香りや味わいが楽しめます。
両者は飲み方や料理との相性も異なり、それぞれの特性を活かした楽しみ方が魅力です。
そこで今回は、焼酎の甲類と乙類とはなにか特徴の違い・基本知識や飲み方について詳しく解説していきます。
ぜひ、最後まで見て参考にしてみてくださいね。

目次

焼酎の甲類と乙類とは?

焼酎の甲類と乙類とは以下の通りです。

● 焼酎の基本知識
● 甲類焼酎と乙類焼酎の違い
● 焼酎の特徴と種類

こちらを順に解説していきます。

1-1焼酎の基本知識

焼酎は、日本の伝統的な蒸留酒で、主に九州地方で生産されています。
その基本的な製法は、原料を発酵させてから蒸留することです。
焼酎は大きく「甲類」と「乙類」に分類されます。
甲類焼酎は、連続式蒸留で作られ、アルコール度数が高く、クリアでスムーズな味わいが特徴です。
一般的には、飲みやすく、カクテルや割り物としても人気です。
一方、乙類焼酎は、単式蒸留で作られ、原料の風味が強く残ります。
米、麦、芋、黒糖など、さまざまな原料を使用しており、それぞれ個性的な香りや味わいがあります。
飲み方も多彩で、ストレートやロック、水割り、炭酸割りなど、好みに応じて楽しむことができるでしょう。
また、焼酎は料理との相性も良く、和食はもちろん、洋食や中華とも合わせやすいのが魅力です。
焼酎の奥深い世界をぜひ体験してみてください。

1-2甲類焼酎と乙類焼酎の違い

甲類焼酎と乙類焼酎は、製法や味わいに大きな違いがあります。
甲類焼酎は、連続式蒸留で作られ、非常に高いアルコール度数を持ちます。
そのため、味わいはクリアでスムーズで、クセが少なく飲みやすいのが特徴です。
香りは控えめで、原料の風味はあまり強く出ないため、様々な飲み方が可能です。
一方、乙類焼酎は、単式蒸留で製造され、アルコール度数は通常25度前後になります。
この製法によって、原料独特の風味や香りがしっかりと残ります。
飲み方はストレートやロック、水割りなどが一般的で、料理との相性も抜群です。
甲類は飲みやすさと多様性が魅力で、乙類は個性的な風味と深い味わいが楽しめるという違いがあります。
それぞれの特性を活かして、自分好みの焼酎を見つけてみましょう。

1-3焼酎の特徴と種類

焼酎は、日本の伝統的な蒸留酒で、アルコール度数は通常20度〜25度です。
その特徴は、原料により多様な風味が生まれる点です。
芋焼酎は、甘みとコクが特徴で、特に濃厚な風味が楽しめるでしょう。
代表的なものには「黒霧島」や「赤霧島」があり、料理との相性も良いです。
麦焼酎は、軽やかで香ばしい味わいが魅力で、飲みやすさから人気があります。
「二階堂」や「いいちこ」などが有名です。
米焼酎は、まろやかでスッキリとした味わいで、幅広い料理と合わせやすいです。
「白岳」や「久保田」が知られています。
そば焼酎は、独特の香ばしさを持ち、健康志向の人にも人気です。
各種の特徴を理解し、自分に合った焼酎を見つける楽しみがあります。

甲類焼酎の特徴

甲類焼酎の特徴は以下の通りです。

● 製法と蒸留方法
● アルコール度数の違い
● 人気の甲類焼酎銘柄

こちらを順に解説していきます。

2-1製法と蒸留方法

甲類焼酎は、主に連続式蒸留によって製造されます。
この製法は、効率的にアルコールを抽出できるため、大量生産が可能です。
まず、原料を発酵させ、アルコールを生成します。
この発酵液を連続蒸留器に入れ、加熱します。
連続式蒸留では、蒸気が上昇しながら冷却され、アルコール分が分離されることにより、低温で最適な成分を抽出できるため、クリアでスムーズな味わいが生まれるのです。
甲類焼酎は、アルコール度数が高く、クセが少ないため、飲みやすいのが特徴です。
さらに、甲類焼酎は、蒸留後にブレンドや薄められることがあり、香りは控えめで、原料の風味があまり強く出ません。
このため、カクテルや割り物としても重宝され、多彩な飲み方が楽しめます。
製法と蒸留方法が、甲類焼酎の特性を形成する重要な要素となっています。

2-2アルコール度数の違い

甲類焼酎のアルコール度数は、一般的に高めです。
この高い度数は、連続式蒸留によるもので、蒸留過程で不純物が除去され、純度の高いアルコールが得られます。
アルコール度数が高いことにより、甲類焼酎は様々な飲み方に適しています。
ストレートやロックで楽しむほか、炭酸水やジュースで割ってカクテルとしても人気です。
高い度数は、飲みごたえを感じさせる一方で、飲みすぎには注意が必要です。
また、甲類焼酎は、アルコール度数を調整することができ、メーカーによっては異なる度数の製品がラインナップされています。
これにより、好みやシチュエーションに合わせて選ぶことが可能になるでしょう。
高いアルコール度数が、甲類焼酎の多様な楽しみ方を提供しているのです。

2-3人気の甲類焼酎銘柄

甲類焼酎には多くの人気銘柄があり、それぞれ独自の特徴があります。
1、白岳:熊本県で生産されるこの銘柄は、クリアな味わいとスムーズな飲み口が特徴です。
2、特蒸泰明:鹿児島県のこの焼酎は、甘みと軽やかさがあり、ストレートや水割りでも楽しめます。
飲みやすさが人気です。
3、氷点下焼酎: 冷凍庫で冷やして飲むことを推奨されるこの銘柄は、シャープな味わいが特徴で、特に夏に人気があります。
4、黒霧島:もともとは乙類ですが、甲類バージョンもあり、スッキリとした後味と軽快な飲み口が魅力です。
これらの銘柄は、飲み方やシチュエーションに応じて選べるため、幅広いファン層に支持されています。
甲類焼酎は、特にカクテルや割り物として楽しむことが多く、軽やかさと飲みやすさが特徴です。
自分のお気に入りを見つけて、さまざまな楽しみ方をしてみてください。

乙類焼酎の特徴

乙類焼酎の特徴は以下の通りです。

● 原料と製法の解説
● 味わいと香りの個性
● おすすめの乙類焼酎

こちらを順に解説していきます。

3-1原料と製法の解説

乙類焼酎は、主に単式蒸留によって製造される日本の伝統的な蒸留酒です。
その特徴は、使用する原料の多様性と製法にあります。
原料には、米、麦、さつまいも、黒糖などが一般的です。
これらの原料は、それぞれ異なる風味と香りを持ち、焼酎の個性を引き立てます。
特に、さつまいもを使った芋焼酎は、甘みとコクが特徴的です。
製法は、まず原料を発酵させます。
発酵によって生成されたアルコールを、単式蒸留器で蒸留します。
この蒸留方法では、アルコールと香り成分が同時に抽出されるため、原料の風味がしっかりと残るので、乙類焼酎は豊かな香りと深い味わいが楽しめるのです。
乙類焼酎は、ストレートやロック、水割りなどで飲まれることが多く、料理との相性も良いため、さまざまなシーンで楽しむことができるでしょう。

3-2味わいと香りの個性

乙類焼酎は、特にその豊かな味わいと香りの個性が魅力です。
主に単式蒸留で製造されるため、原料の特性がしっかりと反映されます。
米焼酎は、すっきりとした味わいで、フルーティーな香りが飲みやすく、食事と合わせるのに適しています。
麦焼酎は、香ばしい香りと軽やかな口当たりが魅力です。
甘みが控えめで、さっぱりとした飲みごたえがあります。
芋焼酎は、甘みとコクが豊富で、独特の香りが楽しめるでしょう。
さつまいもの風味が強く、しっかりとした味わいが特徴です。
黒糖焼酎は、甘さとまろやかさがあり、飲むとすぐに感じる甘味が、他の焼酎とは一線を画しています。
これらの個性豊かな焼酎は、ストレートやロック、水割りなどで楽しめ、料理との相性も抜群です。
乙類焼酎は、その多様な風味から、さまざまなシーンで楽しむことができるのが魅力です。

3-3おすすめの乙類焼酎

乙類焼酎には多くの魅力的な銘柄があります。
まず、「佐藤」焼酎は、鹿児島県の人気芋焼酎で、特に「佐藤黒」と「佐藤白」が有名です。
佐藤黒は、しっかりとした甘みとコクがあり、ふくよかな香りが特徴になります。
飲みごたえがあり、焼き物や煮物との相性が抜群です。
一方、佐藤白は、より軽やかでスッキリとした味わいが楽しめるでしょう。
こちらは、食前酒や軽い料理との相性が良いです。
「中々」は、麦焼酎の一つで、非常に飲みやすいのが特徴です。
香ばしい香りと、ほのかな甘みがあり、スッキリとした後味が楽しめます。
ストレートや水割り、お湯割りなど、さまざまな飲み方に対応できる柔軟性があります。
これらの乙類焼酎は、それぞれ異なる特徴を持っており、飲み方やシチュエーションに応じて楽しめるのです。
自分のお気に入りを見つけて、さまざまな味わいを楽しんでみてください。

甲類と乙類の飲み方

甲類と乙類の飲み方は以下の通りです。

● ストレートとロック
● 水割りやお湯割りの魅力
● ソーダ割りとレモンサワー

こちらを順に解説していきます。

4-1ストレートとロック

甲類焼酎と乙類焼酎は、それぞれ異なる飲み方が楽しめますが、ストレートとロックはどちらでも人気のスタイルです。
ストレートは、焼酎本来の味わいと香りをダイレクトに楽しむ飲み方になります。
甲類焼酎はクリアでスムーズな飲み口が特徴で、飲みやすいため初心者にもおすすめです。乙類焼酎は、原料の風味がしっかり残っており、特に芋焼酎などの濃厚な香りを堪能できます。
どちらも、冷やして飲むとより一層美味しさが引き立つでしょう。
ロックは、氷を入れて楽しむスタイルで、焼酎が冷たくなり、飲みごたえが増します。
甲類焼酎は、スムーズさが際立ち、さっぱりとした味わいが楽しめます。
乙類焼酎は、氷が溶けることで香りが変わり、飲み進める中で異なる味わいを体験できるのです。
どちらの飲み方でも、焼酎の個性をしっかり感じられるので、ぜひ試してみてください。

4-2水割りやお湯割りの魅力

甲類焼酎と乙類焼酎は、水割りやお湯割りでも楽しむことができ、それぞれ異なる魅力があります。
水割りは、焼酎を水で割るスタイルです。
甲類焼酎は、クリアでスムーズな味わいが引き立ち、さっぱりとした飲み口になります。
特に暑い季節にぴったりで、飲みやすさが魅力です。
乙類焼酎は、原料の風味が水でまろやかになり、より豊かな味わいを楽しめます。
食事との相性も良く、和食や洋食にも合わせやすいです。
お湯割りは、焼酎をお湯で割るスタイルで、特に寒い季節に人気があります。
甲類焼酎は、温かさで香りが引き立ち、まろやかな味わいになります。
乙類焼酎は、特に芋焼酎との相性が抜群で、甘みやコクがより感じられるようになるでしょう。
お湯割りは、リラックスしたいときに最適で、心も体も温まります。
水割りやお湯割りを試して、甲類と乙類の異なる楽しみ方を体験してみてください。

4-3ソーダ割りとレモンサワー

甲類焼酎と乙類焼酎は、ソーダ割りやレモンサワーでも楽しむことができ、どちらも爽やかな飲み方です。
ソーダ割りは、焼酎を炭酸水で割るスタイルです。
甲類焼酎は、さっぱりとした飲み口になり、暑い季節にぴったりで、爽快感が楽しめます。
乙類焼酎もソーダ割りにすると、原料の香りが軽やかになり、飲みやすさが増します。
レモンサワーは、焼酎にレモン果汁や炭酸水を加えた飲み方です。
甲類焼酎を使うと、すっきりとした味わいの中に爽やかな酸味が加わります。
乙類焼酎を使うと、レモンの酸味が個性的な香りと相まって、深みのある味わいになります。
どちらの飲み方も、軽やかで飲みやすいため、食事と合わせるのにもおすすめです。
ぜひ、自分好みのスタイルを見つけて楽しんでみてください。

甲類と乙類、体にいいのはどっちがいいの?

甲類と乙類、体にいいのはどっちがいいのかは以下の通りです。

● 健康への影響
● 飲酒の楽しみ方と注意点
● 発酵と熟成の違い

こちらを順に解説していきます。

5-1健康への影響

甲類焼酎と乙類焼酎の健康への影響は、主にアルコール度数や成分に関係しています。
甲類焼酎は高アルコール度数で、クリアな味わいが特徴です。
飲みやすい一方で、過剰摂取は肝臓に負担をかける可能性があるでしょう。
ただし、純度が高いため、添加物が少なく、比較的体に優しい面もあります。
乙類焼酎は、原料の風味が豊かで、栄養成分が残ります。
例えば、芋焼酎には食物繊維やビタミンが含まれていることがあるのです。
また、アルコール度数が低めなので、適量を守れば肝臓への負担も軽減されます。
健康への影響を考えると、乙類焼酎の方が原料の栄養素が残っているため、体に良いとされることが多いです。
飲み方や頻度に注意しながら楽しみましょう。

5-2飲酒の楽しみ方と注意点

甲類焼酎と乙類焼酎を楽しむ際のポイントと注意点についてご紹介します。
甲類焼酎は、クリアでスムーズな味わいで、水割りやソーダ割り、カクテルとして楽しむのが一般的です。
一方、乙類焼酎は、原料の風味を楽しめるため、ストレートやロックで味わうのがおすすめです。
料理とのペアリングを考えると、乙類焼酎は特に和食と相性が抜群になります
どちらの焼酎も、適量を守ることが重要です。
過剰摂取は肝臓に負担をかけ、健康を害する可能性があります。
また、飲酒時は水分補給を忘れず、二日酔いを防ぐために食事をしっかり摂ることも大切です。
特に乙類焼酎は、栄養成分が残っているため、飲み過ぎない範囲で楽しむと良いでしょう。
楽しみながらも、体に気を使った飲み方を心掛けてください。

5-3発酵と熟成の違い

甲類焼酎と乙類焼酎の製造過程には、発酵と熟成という異なるプロセスがあります。
発酵は、原料をアルコールに変える過程です。
甲類焼酎は、米や麦を原料にし、酵母を加えて発酵させます。
このプロセスで生成されたアルコールを連続式蒸留で抽出します。
一方、乙類焼酎も同様に発酵しますが、原料にはさつまいもや黒糖など多様なものが使われ、発酵によって独特の香りと風味が生まれるのです。
熟成は、焼酎を時間をかけて寝かせるプロセスで、主に乙類焼酎に見られます。
熟成することで、味わいや香りが深まり、まろやかさが増します。
甲類焼酎は、ほとんど熟成を行わず、製造後すぐに出荷されることが多いです。
発酵はアルコールを生成する過程で、熟成は味わいを向上させるプロセスです。
この違いが、甲類と乙類の味わいや香りに大きく影響しています。

まとめ

焼酎には甲類と乙類の2つの種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
甲類焼酎は、主に連続式蒸留で作られ、アルコール度数が高く、クセが少ないのが特徴です。
一方、乙類焼酎は、単一の原料を使い、単式蒸留で作られるため、風味が豊かになります。
飲み方も多様で、甲類はカクテルや水割り、乙類はストレートやお湯割りで楽しむのが一般的です。
それぞれの特徴を理解することで、焼酎の新たな楽しみ方が広がるでしょう。

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