そのまま排水溝へ、ということはできません。そんな時、焼酎の他の使い道や使い方を知っていたら慌てることはありません。
料理やスキンケア、冷蔵庫のカビ防止用や家庭菜園の防虫用、こんな具合に女性に役立ちそうな使い道や使い方がたくさんあります。
特にスキンケアは必見ですよ。さっそくみていきましょう。
- 目次
- 1. 余った焼酎の使い道
- 1-1. アレンジして風味や味を変えても飲めない場合
- 2. 焼酎を料理に使う方法
- 2-1. 日本酒と比べると旨みが少なく癖が強い
- 2-2. 料理酒の代用にするには
- 2-3. 肉や魚の殺菌や臭み取り
- 2-4. 天ぷらやフライの衣に混ぜる
- 2-5. 辛味調味料にする :唐辛子を詰めた瓶に焼酎を入れ、1週間ほど寝かす
- 2-6. 焼酎が適した料理
- 3. 焼酎をスキンケアに使う
- 3-1. 焼酎フェイスパック :焼酎を含ませたコットンなどでフェイスパックする
- 3-2. 焼酎化粧水 :焼酎とグリセリン(4/1~1/3の量)を混ぜる
- 3-3. 焼酎風呂 :お風呂にコップ1杯程度の焼酎を入れる
- 4. かび防止剤として使う
- 4-1. 容器などに焼酎を入れて冷蔵庫の中に置いておくとカビの発生を防ぐ
- 5. 家庭菜園の防虫剤にする
- 6. 焼酎が余ったらどうする?使い道や使い方【料理・スキンケアなど】のまとめ
余った焼酎の使い道
焼酎に限らず余ったお酒は困りものです。とはいっても、日本酒やワインなら即、料理に使えて使うことで味も引き立つわけですから、余ってもそれほど困ることはありません。
本当に困ってしまうのが「焼酎」です。焼酎としてグレードが高いものほど、味や香りに癖があって使い道や使い方に悩みます。
そんな時のヘルプとしての使い道や使い方をご紹介します。
1-1アレンジして風味や味を変えても飲めない場合
余ってしまった焼酎をソーダで割ってもレモンサワーにしても美味しくない、味が変わってしまった時は、焼酎が酸化して劣化しています。
そういう時は、アレンジをします。
アレンジとしては
・焼酎を本みりんで割る
・焼酎にわさびを入れてお湯割りにする
・濃いめのアイスコーヒーで割る
といった飲み方があります。
それでも飲めない時は、次のような使い道や使い方がありますから参考にしてください。
・料理に使う
・スキンケアに使う
・かび防止剤として使う
・家庭菜園の防虫剤にする
順に詳しくみていきましょう。
焼酎を料理に使う方法
焼酎を日常的に料理に使っている人は、ワインや日本酒を使っている人ほどは多くはないでしょう。
ですが、いったん使い出すと、意外に幅広い料理に使えることがわかって料理のレパートリーが広がります。
2-1日本酒と比べると旨みが少なく癖が強い
焼酎は蒸留酒でアルコール度数が高く、味や香りにこだわりもあるので癖が強いお酒です。
なので、そのまま料理に使うことには向きません。
料理に向くのは醸造酒です。特に日本酒の純米酒は料理に向いています。蒸留酒は醸造酒を蒸留させたもので、醸造酒がもっている、料理に向く旨味成分がなくなっている状態です。
焼酎は糖質0ですが、醸造酒には糖質も含まれるので料理に使うとまろやかさもうまれます。
2-2料理酒の代用にするには
料理酒には塩分やお酢なども含まれていて、食材の臭みを消す、旨味を加える、食材を柔らかくするなどたくさんの役割があります。
焼酎を料理酒の代用にするためには、次のようなことに気をつけます。
くせのないものなら問題ない
くせがある焼酎というと、芋、麦、米などを原料にした本格焼酎ですね。香りが高く、味わいが深く焼酎としてはいいお酒になりますが、料理には使いづらいです。
炭酸やサワーで割るのに向いている甲類にあたる焼酎は、くせもなく料理にも使えます。日本酒の代わりに焼酎を代用して意外に美味しかったということもあります。
ただし、何度も蒸留しているので味が薄く、だしは濃くして使用すると良いでしょう。
芋焼酎など癖の強いものは料理の邪魔になる場合も
新酒が美味しい芋焼酎は、独特の香りや味わいがあって料理には不向きです。
ですが、アクのある野菜や肉料理などこってり系の料理との相性はいいです。
旨みが少ないのでだしなどをやや濃いめに
蒸留することで日本酒よりも旨味が少ないので、だしを濃くすると料理にも使いやすくなります。
2-3肉や魚の殺菌や臭み取り
肉、特に豚肉の臭み取りに向きます。
また、肉や魚を焼く前につけると味の変化がわかります。肉や魚に血がついていて気になる時は、焼酎で洗うとアルコールの殺菌効果できれいになります。
2-4天ぷらやフライの衣に混ぜる
焼酎を料理に初めて使う人向きです。水の量を半分にして残り半分を焼酎にします。唐揚げに霧吹きで焼酎をふきかけるとカラッと揚がります。
2-5辛味調味料にする :唐辛子を詰めた瓶に焼酎を入れ、1週間ほど寝かす
唐辛子を詰めた瓶に焼酎を入れて1週間ほど寝かします。色が溶けて料理に辛味が欲しい時使えます。
2-6焼酎が適した料理
焼酎向きの料理には次のようなものがあります。
煮込み料理 :角煮、チャーシュー、いわし煮など
豚骨を煮込む料理に焼酎を多めに振りかける郷土料理もあります。煮込み料理は煮込むことで、焼酎の風味がついてひと味違った美味しさになります。
角煮、チャーシュー、いわし煮なども試してみてください。
蒸し料理 :あさりやささみの酒蒸しなど
あさりの酒蒸しに使う日本酒のかわりに焼酎も使えます。
ただ、焼酎をフライパン調理に使うと、アルコール度数が高いので火を強くするとフライパンにのり移る可能性もあります。火の扱いに注意して、あさりやささみの酒蒸しなどにも挑戦してみてください。
その他、焼酎鍋、魚の煮付け、麦焼酎の生姜漬けなどもあります。自分で焼酎のレシピをこしらえるのもいいですね。
焼酎をスキンケアに使う
焼酎をスキンケアに利用することもできます。焼酎を造る時にできる醪(もろみ)には肌を整えたり、シミを予防したりする効果が期待できます。
3-1焼酎フェイスパック :焼酎を含ませたコットンなどでフェイスパックする
焼酎をミネラルウオーターや精製水で割ったものをコットンに含ませてフェイスパックします。
引き締め、保湿効果
引き締めや保湿効果を期待できます。
ただし、お酒の匂いもするので朝の使用やお酒に弱い人は注意してください。
3-2焼酎化粧水 :焼酎とグリセリン(4/1~1/3の量)を混ぜる
焼酎とグリセリン(1/4~1/3の量)を混ぜることで、焼酎のアルコール成分が肌をすっきり整えてくれます。
テカリ防止
油分を取り払ってくれるのでテカリ防止になります。テカりやすい鼻などに部分的に使用するといいでしょう。
3-3焼酎風呂 :お風呂にコップ1杯程度の焼酎を入れる
お風呂にコップ1杯程度の焼酎を入れると、リラックス効果が期待できます。同時に、塩も入れると発汗が促進されてデトックスにもなります。
美肌効果、冷え性予防など
焼酎に含まれるアルコールが血管を広げて血流がよくなるので、美肌効果、冷え症予防など思わぬ効果も期待できます。
焼酎の種類ごとの効果が期待できる
また、焼酎の種類ごとの効果の特徴をご紹介しましょう。
芋焼酎を湯船に入れると香りが気になる人もいますが、芋焼酎の香りにはアロマのようなリラックス効果があります。
芋焼酎の香りの成分は、植物の香りにあたる成分「リナロール」です。鎮静作用が得られて眠気を促してくれます。
その他にも、芋焼酎には血液をサラサラにしてくれるウロキナーゼや、抗酸化成分のアントシアニンも含まれていてアンチエイジング効果も期待できます。
麦焼酎は癖も匂いもきつくないので、違和感なく入浴剤として使えます。血栓を溶かすといわれているウロキナーゼをたくさん含んでいるので、血液サラサラ効果が期待できます。
泡盛にはポリフェノールにあたる成分が含まれていて、リラックス効果が期待できます。匂いもそれほどきつくなく、アルコール度数が高いので他の焼酎よりも殺菌効果が期待できます。
ニキビ肌が気になる人は試してもいいですね。
蕎麦焼酎は、なじみやすい匂いで入浴剤としても違和感はありません。蕎麦にはルチンが含まれていて生活習慣病予防になります。
ただ、蕎麦アレルギーの人は止めましょう。
かび防止剤として使う
かびの防止に役立たせることもできます。使い方をご紹介します。
4-1容器などに焼酎を入れて冷蔵庫の中に置いておくとカビの発生を防ぐ
アルコールの揮発性を利用した使い方です。アルコールが蒸発しやすい作用を利用して、密閉された場所などでかび防止剤として使えます。
容器などに焼酎を入れて冷蔵庫の中に入れておくとカビの発生を防ぎます。
家庭菜園の防虫剤にする
唐辛子には殺菌作用があるといわれていて、古くから薬用だけではなく防虫剤として使われてきました。
そんな唐辛子と、焼酎のアルコール成分の殺菌作用が一緒になると、防虫剤になるのは明らかです。
1.唐辛子を詰めた瓶に焼酎を入れ、1週間ほど寝かす
やり方としては、唐辛子を詰めた瓶に焼酎を入れ1週間ほど寝かせます。
2.水で300〜500倍ほどに薄める
1週間ほど寝かせたら、水で300~500倍ほどに薄めます。
3.霧吹きに入れて吹きかけると、アブラムシなどの害虫を減らせる
霧吹きに入れて家庭菜園の植物に吹きかけることで、アブラムシなどの害虫を減らすことができます。
焼酎が余ったらどうする?使い道や使い方【料理・スキンケアなど】のまとめ
焼酎のいろいろな使い道、使い方をご紹介しました。これだけ知っていれば、余ってしまった焼酎をどうしたらいいか悩むこともないでしょう。
料理によし、入浴剤や化粧水としてもよし、かび防止剤や防虫剤にもなる万能の焼酎です。
飲み方も水割りからソーダ割り、食材割りなどいろいろ楽しむことができます。
焼酎はとても奥が深く、飲むだけではなく他の使い道もたくさんある素敵なお酒ですね。