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カクテルの道具について

カクテルの道具は?と聞かれると、おそらく多くの方が「バーテンダーがシャカシャカとシェイクしているシェーカー」や「ロックやカクテルなどのおしゃれなグラス」などのほか、「カクテルをかき混ぜるためのバースプーン」を思い浮かべることだと思います。しかし、実はカクテルの道具には、それ以外にも非常にたくさんの種類があり、美味しいカクテル作りに役立ってくれていることをご存知でしたか?
そこで今回の記事では、カクテルを作る際の「基本となる道具」や「あると便利な道具」、「カクテルには欠かせない氷を取り扱うための道具」に加えて、「カクテルを楽しむための道具」について、詳しく解説していきたいと思います。

目次

カクテル作りの基本道具

冒頭で例として挙げたカクテルグラスやシェーカー、バースプーンなどは、カクテル作りには欠かせない基本的な道具です。カクテルに詳しい方だとすでにご存じかもしれませんが、復習の意味も込めて簡単に説明しておきます。

1-1カクテルグラス

カクテルグラスは、カクテルを飲むために作られたグラスのことで、ボウル(カクテルが入っている部分のこと)の形状が逆三角形をしていて、長い脚が付いているのが基本形です。そのため、あまりグラスを傾けなくても中身を飲むことができるという特徴があり、逆三角型以外にも丸型タイプなど、その種類は豊富にあります。
また、グラスの中身が綺麗に見えるよう、カクテルグラスは無色透明が基本です。容量としては、小さいもので60ml、大きいものだと150mlまでありますが、日本では75mlのカクテルグラスが最もメジャーとなっています。

1-2シェーカー

シェーカーは英語の「シェイク(shake)」=「振る・混ぜる」に由来する器具であり、2種類以上の素材をよく振り混ぜるために使用されるものです。単純にカクテルグラスに注いでバースプーンでかき混ぜるだけで完成するカクテルもありますが、それだけだと均一に混ざらないカクテルもあります。
そんな時に、力強く材料を混ぜるとともに、中身に空気を含ませて滑らかな舌触りを実現させることができるのがシェーカーの良いところで、ある意味カクテルのイメージであるカッコいいシェイクパフォーマンスも、このシェーカーのおかげだと言えるでしょう。

1-3メジャーカップ

メジャーカップは、英語の「メジャー(measure)」=「測る、計量する」にカップがくっ付いた言葉で、その名の通りカクテルの素材の量を計るための道具です。カクテルのレシピというのはある程度決まっているので、とくにカクテル作りを始めて最初の頃には、分量をしっかりと計って作らないと、期待通りの味にならないことがあります。

1-4バースプーン

カクテルの中身を混ぜ合わせるための棒のようなものを「バースプーン」と言います。通常の家庭にあるスプーンとはよく見ると形が違い、物をすくって食べるようにはできていないので、丸い部分の面積が小さくできています。また、持ち手の部分はねじれていたり装飾が施されていたりして、家庭用のスプーンよりかなりおしゃれな作りになっているものが多いです。

カクテル作りに便利な道具

以上のようなものが、カクテル作りには欠かせない道具となるのですが、それ以外にもあると便利なアイテムもあります。お値段が多少張るものもありますが、ワンランク上のカクテルを作ってみたいという方は必見です。

2-1スクイーザー

スクイーザーとは、レモンやライムなどのフルーツを絞るための道具のことです。安いものだと1,000円程度で売っているものもありますが、本格的なジューサークラスのものになると1万円以上するものまであり、ピンキリです。
使い方は簡単で、スクイーザーの中に絞りたい果物をサンドして、ギュッと握るだけです。ハンドルタイプのものは、ハンドルを下に押せば良いですね。ただし、搾りすぎるとレモンなどの皮から苦みが出てしまうので、力加減には要注意です。

2-2オープナー

オープナーとは、英語の「オープン(open)=「開ける」から派生した言葉で、「opener」と書きます。ボトルの栓を開けるために使う道具ですが、スピリッツボトルなどの口を開けるときにはあまり必要ないので、必須アイテムではありません。
しかし、ワインやビールなど、栓抜きがあった方が開けやすいタイプの酒瓶もありますので、あった方が便利でしょう。最近では、マルチなオープナーも売っているので、それひとつあればどんなボトルでも開けられるようになってとっても便利ですよ。

氷を扱う道具

カクテルにとっては氷も大変重要な立場にあります。氷の大きさや形によってもカクテルの味が変わってしまうほどですので、氷を扱う道具には気を配りましょう。

3-1アイストング

砕いた氷を挟んで入れるための道具が「アイストング」です。トングと聞くと、焼肉屋さんで肉を焼くときに使ったり、ベーカリーで好きなパンを取る時や、イタリアンのシェフがパスタを調理する時に使う道具であるイメージが浮かぶのではないでしょうか。
また、カクテルに限らず、居酒屋やスナックなどで焼酎や日本酒を作るときに、氷を挟んでグラスに入れるのに使われたりもします。ただ、アイストングは挟む部分がギザギザになっていて、ツルツルの氷が滑って挟めないということのないように構造が工夫されています。

3-2アイスピック

氷のかたまりを細かく砕く時に使う道具です。氷を割る時にケガをしないように、先のとがった部分が氷の幅よりも外に出ないようにして使いましょう。アイスピックの形状としては、針の先が一本のタイプがメジャーですが、先が二股や三股になったものもあり、針の長さにも長短があったりしますので、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。

3-3アイス・クラッシャー

クラッシャーとは、クラッシュ「crash」という英単語に由来する言葉で、「壊す・割る」などの意味を持っています。そのため、アイス・クラッシャーとは、「氷を砕いてクラッシュド・アイスを作るための道具」ということになります。アイス・クラッシャーには、電動式と手動式があり、形も様々であるため、予算や使用頻度、置き場所などを考えて選ぶ方が多いです。

3-4アイスペール

アイスペールは、アイストングとセットで使われることが多い道具で、ざっくりと言うと氷を入れるためのバケツのような形をした容器を指します。中の氷が解けないように、断熱性や保冷機能に優れたステンレス製のものや、見た目のおしゃれさを重視したガラス製のものなど、その種類は様々です。

カクテルを楽しむための道具

ここまでは、カクテルを作るためにしようされる道具がメインでしたが、ここからご紹介するのは、カクテルにプラスアルファを加えて楽しさや便利さを増してくれるアイテムです。

4-1カクテルピン

カクテルピンは、チェリーやオリーブなどをカクテルに飾り付けする時に使われるピンのことです。バーなどで出されるカクテルには、デザイン性を重視して金属製のものが使われることが多いですが、最近では手軽さや衛生面などの観点から、使い捨てのプラスチック製が使われることもあります。

4-2グラス・ホルダー

カクテルには、ホットタイプの熱いものもあり、耐熱グラスやタンブラーなどに入れて提供されるのですが、熱くて持った時に火傷してしまう危険性があります。そんな時に、グラス・ホルダーという金属製の持ち手をはめて、手に熱が伝わらないようにするための道具です。

4-3コースター

普段ご家庭でも使っている方もおられるかもしれませんが、コースターには次のような役割があります。まずは、グラスについた水滴を吸収することで、カクテルグラスを持ち上げたとき、水滴が落ちてせっかくのおしゃれな服が濡れてしまうのを防いでくれます。
他にも、グラスが滑るのを防止する役目も果たしてくれますし、お店側からすれば店名を印字すれば宣伝にもなりますし、さらにコースターを敷くことでテーブルやカウンターが傷付くのを防ぐ役割も期待できるのです。

カクテルの道具についてまとめ

いかがでしたか?グラスやシェーカー以外にも、カクテルにはたくさんの道具が使われていることがお分かりいただけましたでしょうか。普段は気付かないことも多いかもしれませんが、カクテルの美味しさやおしゃれな雰囲気作りに一役買ってくれている道具は数多くあるということなのです。

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