おやつは、何を与えたら良いのか、どんな食べ物が望ましいのか、いつ与えたら良いのかなど幼児期のおやつの目的や与える時のポイントをご紹介致します。おやつを与える事で幼児にどのような影響があるのか、具体的なおやつの内容、おやつの時間の重要性などを参考にしてください。
- 目次
- 1. 幼児期のおやつの目的
- 1-1. 食事で取りきれなかった栄養の補給源
- 1-2. おやつの適量は1日の栄養量の10〜20%が目安
- 1-3. 心と体のリフレッシュの時間
- 2. 理想的なおやつとは
- 2-1. 夕食までエネルギーをもたせるためのもの
- 2-2. 食事で撮りきれなかった栄養を補えるもの(おにぎり、とうもろこし、さつまいも、野菜スティック、果物など)
- 2-3. 朝昼晩の食事に響かないようにする(1日1〜2回、食事との間隔が2〜3時間あくように)
- 3. おやつの与え方のポイント
- 3-1. おやつの時間を決める(だらだら食べにならないように)
- 3-2. ガム、飴、ナッツ類、白玉もち、こんにゃく入りゼリーは3歳頃まで与えない(誤嚥の恐れあり)
- 3-3. ながら食べをさせない(食べ過ぎの原因)
- 3-4. できるだけ市販のお菓子に頼らない(高カロリーになりやすい、添加物)
- 3-5. 1回に食べる量だけお皿に出す
- 3-6. 不足しがちな栄養を取り入れる
- 3-7. 手作りおやつは栄養管理やアレルギー対応ができる
- 4. 幼児期のおやつの目的や与えるポイントまとめ
幼児期のおやつの目的
1-1食事で取りきれなかった栄養の補給源
子どもの健康な心と体は、おやつを含めた幼児期の食生活によって作られます。おやつとは、1日3回の食事では取り切れない栄養の補給源です。おやつ=甘い物ではなく、軽い食事を与えます。幼児期の子どもは、成長や活動するためのエネルギーをたくさん必要とします。
しかし、消化吸収力が未熟なため1度にたくさんの量を食べられず、日によっては食べムラがあるなどして3回の食事では、必要な栄養を摂取することが出来ません。おやつは、子どもの補食としてとても重要な役割を持っています。
1-2おやつの適量は1日の栄養量の10〜20%が目安
子どもに必要なおやつの目安量は、1日に必要な総エネルギーの10~20%とされています。子供の体格や運動量、食事量によって異なりますが、2歳までは150kcal、3歳以降では200kcal程度が必要とします。
1-3心と体のリフレッシュの時間
おやつの目的はエネルギー補給だけでなく、心と体のリフレッシュの時間でもあります。たくさん動き回って疲れた体を休め、家族などと会話をしながら落ちつく事でコミュニケーションを取ります。慌ただしい日常の中でもおやつの時間は、親子でゆっくりと顔を合わせて会話をしたいですね。
理想的なおやつとは
2-1夕食までエネルギーをもたせるためのもの
1日3度の食事では取り切れない栄養を補うのが目的なのでおやつは、昼食から夕食までのエネルギーをもたせるためのものを与えましょう。
3度の食事を作り、また食事を作らなければならないと気を張る必要はありません。おやつの内容は、手を抜いた物で構わないのです。ささっと作れて簡単な物を準備しましょう。
2-2食事で撮りきれなかった栄養を補えるもの(おにぎり、とうもろこし、さつまいも、野菜スティック、果物など)
おやつの具体的な内容としては、おにぎりやパン、とうもろこしや焼き芋や干し芋、野菜スティックや季節の果物などを与えるのが好ましいです。おやつの内容は砂糖が入ったお菓子をさけ、素材の甘みが十分にあるものがポイントです。白砂糖を取り続けると砂糖依存の体質になってしまいます。
理想的なおやつとしては、おにぎりが代表です。ご飯を炊いておけば、お腹がすいた時にすぐに握ってあげることが出来るので作る側も楽です。素材本来に含まれる糖質は体を動かすエネルギー源となります。このエネルギー源が脳にも伝わって精神的にも元気になります。
2-3朝昼晩の食事に響かないようにする(1日1〜2回、食事との間隔が2〜3時間あくように)
おやつの時間は、1日に2回、10時と15時が目安です。食事との間隔が2~3時間空くように心がけましょう。今日の分といった具合に食べる量だけをお皿に移しておかわりは、させないようにしましょう。
おやつの軽食をたくさん食べてしまうと次の食事の時間に影響してしまいます。すると、食事の栄養バランスや量が崩れてしまいます。
おやつの与え方のポイント
3-1おやつの時間を決める(だらだら食べにならないように)
おやつを欲しがる子どもにいつでも与えていたら偏食やムラ食いやだらだら食べ、肥満や虫歯の原因となります。おやつの時間をきっちりと決め、適当な量のみを与えましょう。
3-2ガム、飴、ナッツ類、白玉もち、こんにゃく入りゼリーは3歳頃まで与えない(誤嚥の恐れあり)
ガムや飴などは、嗜好品ですのでエネルギーの補給を目的としたおやつにはあまり好ましくありません。与える際には、3歳を過ぎた頃に与えましょう。
また、ナッツ類や白玉もち、こんにゃく入りゼリーや餅などは、誤飲や窒息の恐れがあるのでこちらも3歳頃までは控えましょう。与える時は、必ず大人が見守る中で与えます。
3-3ながら食べをさせない(食べ過ぎの原因)
テレビを見ながら、遊びながらなどの「ながら食べ」は、食べ過ぎの原因となります。次の食事に響き、肥満の原因となりますのでしっかりと時間や量を決めて与えます。食事やおやつの時には、親子で会話を楽しむなどしましょう。
3-4できるだけ市販のお菓子に頼らない(高カロリーになりやすい、添加物)
市販のおやつは、子どもの好きなキャラクターやおまけのおもちゃがついた物など子どもが喜ぶものばかりです。
しかし、市販のおやつは、高カロリーなものがたくさんあり、ほとんどに添加物が入っています。市販のおやつを選ぶ際には、食品表示を見て添加物や保存料、香辛料などが少ないものを選びましょう。
3-51回に食べる量だけお皿に出す
子どもは、食べ物が目の前にあれば食べてよいものだと思います。その子にあったおやつの量を食べるだけお皿に出してあげる事が大切です。おやつは、あくまでもエネルギーの補給源なので次の食事に影響するような量は与えません。
3-6不足しがちな栄養を取り入れる
1日の3度の食事では足りないと思った栄養素をおやつで取り入れます。ヨーグルトなどの乳製品や果物、パンなどの手軽に準備出来る物で構いません。幼児は、小さい体ながらたくさんのカロリーを必要とします。
おやつに炭水化物などの糖質や脂質を取らせると十分なエネルギー補給になります。普段の食事で不足しがちなカルシウムや鉄分、食物繊維などをおやつで補えると大変良いでしょう。
3-7手作りおやつは栄養管理やアレルギー対応ができる
おやつを手作りするのは、大変なイメージがありますが、原材料がわかっているため安心して子どもに与えることが出来ます。手作りおやつの良い所は、アレルギー対応が出来る事や砂糖の量を調節出来る、素材本来の味を生かした物が作れる、苦手な野菜を入れるなどのアレンジが出来る事です。
子どもと一緒に作れば食べる意欲を刺激することが出来ますし、食育にもなります。コミュニケーションも取れるので一緒におやつを作る事はおすすめです。
幼児期のおやつの目的や与えるポイントまとめ
幼児期のおやつの目的は、1日3度の食事では取り切れない栄養やエネルギーの補給をすることです。幼児は、成長するためにたくさんのエネルギーを必要としますが、消化吸収力が未熟なため1度にたくさんの量を食べる事が出来ません。そのため、補食としておやつがとても重要な役割を果たしています。
おやつの適量は、1日に必要な総エネルギーの10〜20%が目安です。おやつの目的は、エネルギーの補給だけではなく、心と体のリフレッシュの時間でもあります。理想的なおやつとは、夕食までのエネルギーを持たせるためのものです。
具体的な食事の内容は、おにぎりやパン、さつまいもや野菜スティックや果物などです。素材本来の味を感じられる物を選びましょう。おやつの時間は、1日に1~2回が目安です。だらだら食べていると次の食事に影響がでますのできちんと時間を決めて与えます。
おやつを与える時のポイントは、時間と量を決めて与える、ガムや飴やナッツ類は3歳頃を目安に与え始める、普段の食事で不足しやすい栄養を与えるなどです。