少子高齢化に伴って介護の需要も増え、介護食に関して詳しい知識をもつ介護食マイスターは、その需要が高くなっています。
お家に介護者がいる世帯の方や、栄養士、介護士などの職業などには、介護食に関する専門的な知識が必要です。
ここでは、介護食の専門家である介護食マイスターと、そのスキルの証明のためにおすすめの資格を紹介していきます。
- 目次
- 1. 介護食マイスターとはどのようなもの?
- 2. 介護食マイスターになるには
- 3. 介護食マイスターの仕事内容と活躍分野
- 3-1. 介護センターなどの福祉施設
- 3-2. 飲食店などの食品業界で働いている方
- 3-3. 家族の介護食作りや日々の食事作り
- 4. 介護食マイスターに向いている人
- 5. 介護食マイスターなど介護食に関する代表的な資格
- 5-1. 介護食士【公益社団法人 全国調理職業訓練協会】
- 5-2. 介護食マイスター【JSFCA(日本安全食料料理協会)】
- 5-3. 介護食アドバイザー【日本能力開発推進協会(JADP)】
- 5-4. 介護食コーディネーター【一般社団法人 日本味育協会】
- 5-5. 介護食コンサルタント【一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)】
- 6. 介護食に関する資格の中ではどの資格がおすすめ?
- 6-1. 介護食マイスター【JSFCA(日本安全食料料理協会)】
- 6-2. 介護食マイスターW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング
- 6-3. 介護食資格取得講座 | SARAスクールジャパン
介護食マイスターとはどのようなもの?
はじめに「介護食マイスター」とはどのようなものなのかついて、紹介していきます。
「介護食といっても、特に一般の方が食べるような食事で良いのではないか?と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、介護者にとっては普段食べているような一般的な食事が「食べづらい」と感じることもあったり、塩分が強すぎて身体に影響を与えてしまう場合があったり、などが考えられます。
「介護食マイスター」は、そのような食に気を遣わなければならない介護者がいる家庭で暮らしている方や、介護士などの介護食に携わる方へおすすめしたい資格の一つです。
「介護食マイスター」を学ぶにあたって具体的には、以下についての知識を深められます。
・介護食を始めるタイミング
・介護食の種類
・介護食の作り方
・高齢者と食事の関係について
・食育・介護食の関係
・介護者の状態に応じた介護食の種類
・流動食の種類やその特徴について
上記のように、高齢者にとって必要不可欠とも言える介護食の基本知識を得ることは、介護に関わる全ての現場で役立てられます。
介護者にとって「介護食マイスター」の資格を持つ方は、「食べやすい食事」を提供してくれる救世主とも言えそうですね。
介護食マイスターになるには
それでは、介護食マイスターになるためには何が必要になるのか?ということについてこちらの項ではご紹介していきます。
介護食についての知識を深めるのであれば、一般に販売されているレシピ本や介護職についての文献を参考にして、独自で学習を進めるのも良いでしょう。
しかし、独学で学んだだけでは知識が偏ることが多く、実際の場面で困ることも多いものです。
介護食マイスターとして、特に実務に携わる方にとってはこのようなアプローチがおすすめです。
・介護食マイスターや介護食作りインストラクターといった専門の試験を受ける
・通信講座などで介護食について学んで取得する
しっかりと資格のために体系的な知識が身についてからは、本質をしっかりと押さえた上で、幅広い場面で応用が可能になるでしょう。
介護食マイスターの仕事内容と活躍分野
「介護食マイスターの仕事内容にはどのようなものがあるのか?」と気になっている方もいるのではないでしょうか?
こちらでは実際に介護食マイスターとしての知識を役立てられる職業・仕事内容や活躍分野についてご紹介していきます。
3-1介護センターなどの福祉施設
介護食マイスターの資格を活かせる仕事内容として、グループホームで介護士として働いている方や訪問介護をしている介護士などが挙げられます。
食事作りは、人によっては罹患している病気などに配慮して作る…といったことも必要になりますが、高齢者のための食事作りについての調理研修なども多いわけではありません。
そういった時に「介護食マイスター」の資格を持っていると、ある程度応用できるレシピも増え、食事バランスにも気をつけて調理することを心がけられそうですね。
3-2飲食店などの食品業界で働いている方
また「介護食マイスター」は介護関連だけに役立てられるスキルといったわけではありません。
飲食店や食品開発などといった食品業界で働いている方においても役立てられます。
最近は少子高齢化が進み、どの業界も高齢者に向けた食事などの商品開発など、介護関連に力を入れることも増えることが予想されます。
そのため、多くの方が少子高齢化社会を考える機会が今後増えてくると考えられるのです。
そのような時に、食品に関する仕事をされている方が介護食についての専門的な知識を持つことによって、新しいメニューの開発や商品の開発に役立てられるでしょう。
飲食を提供しているお店においても、特定の層だけではなく乳幼児から高齢者まで、あらゆる年齢層の食事のことを考えられるとより客層も幅広くなり、「介護食に理解があり安心して食事ができるお店」として人気を得るためにも有用です。
3-3家族の介護食作りや日々の食事作り
また、「介護食マイスター」は高齢者のためだけではなく、日頃の家族に作っている食事や自分の食事についても食事バランスやレシピを考えることにも繋がります。
最近は生活習慣病も多く、塩分や甘味のお菓子や食事などが増えてきたことにより不摂生な生活をすることで罹患しやすいとされている病気も年々増えてきたように感じます。
そこで、介護食に関する専門的な知識を活かし、食事バランスを考えて心がけることで、自身や家族の健康を考えた食事の提供も可能となるでしょう。
介護食マイスターに向いている人
どのような仕事においても、向き・不向きというのはあります。
そこでこちらでは、どのような方に「介護食マイスター」が向いているのかということを下記にてご紹介していきます。
〈介護食マイスターに向いている方〉
・自分もしくは自分以外の方に持っている力を役立てたいという方
・食事は生活において最も大切であると考える方
・介護施設などで働いており、高齢者のことを考えた食事の知識を身につけたいと考えている方
・食や健康に興味があるという方
・高齢の家族がいるという方
「介護食マイスター」は上記のような方に向いています。
介護食というのは、今とても需要のあるスキルです。
例えば、介護施設で働いていたり、お家に高齢者がいたりするとどうしても介護というものは関わってくるため、人間にとって必要不可欠と言える「食事(介護食)」は切っても離せないものと言えます。
また「生活する上で1番大切なものは食事だ」と考えている方においても、自分が高齢になった時のことを考えると、習得して損は無いでしょう。
食や健康に関心がある方においても、ただ料理のレシピを考えるだけではなく介護食や薬膳料理といった知識があると料理のレパートリーも広がります。
「介護食マイスター」は、他の人のためにももちろん、自分が高齢になった場合においても役立てられるスキルなのです。
家族や施設の方など他の方のために取得したスキルが、自分のためにも役立つというのは一石二鳥で嬉しいですよね!
介護食マイスターなど介護食に関する代表的な資格
介護職に関する資格についてですが、介護食マイスターだけではなく介護食コーディネーターや介護食アドバイザーなど、介護食に関する資格は多くあります。
ここでは5つの代表的な資格について、それぞれの詳細を簡潔にまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
5-1介護食士【公益社団法人 全国調理職業訓練協会】
食に関する資格の1つであり、調理師や栄養士、管理栄養士といった方が介護食の知識を深めるために取得することが多い資格です。
高齢者の健康を食事から助けることに加えて、最近では五感を使い、食事を楽しみ安全・美味しく食べられることも求められています。
介護食士の資格を取得するにあたっては、以下の方法があります。
・介護食士講座講習会を開講している学校への入学、受験
・一般の方を対象にした講習会を開講している学校で受講し受験する
5-2介護食マイスター【JSFCA(日本安全食料料理協会)】
介護食の基本的な知識を有している方へ贈られる資格で、介護食の種類や作り方、高齢者と食事の関係などを試験では問われます。
資格取得後は福祉施設などで活躍できます。
介護食マイスターは以下のような方法での取得が可能です。
独学・オンラインで講座を受講後、在宅受験
オンラインの講座を受講後、卒業課題を提出し資格取得
5-3介護食アドバイザー【日本能力開発推進協会(JADP)】
介護食アドバイザーは日本能力開発推進協会(JADP)主催の資格です。
高齢者の心理、高齢者の生理機能の老化や栄養素摂取のポイント、体の特徴と食事、誤飲防止などの知識を有している方へ贈られる資格です。
受験資格、資格取得方法は協会指定の認定教育機関等が行う教育訓練においてカリキュラムを修了した方となります。
5-4介護食コーディネーター【一般社団法人 日本味育協会】
介護食コーディネーターとは、高齢者のために安心して美味しい手作りの介護食の作り方を習得した方へ贈られる資格です。
介護食のレシピが多く知りたいといった方に適した資格と言えます。
講座を受けた後に自宅で受験でき、期間中に何度でも再試験を受けられ、自分のペースで試験にチャレンジできます。
5-5介護食コンサルタント【一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)】
介護食コンサルタントとは、介護食だけではなく介護における心構え・注意点、高齢者の状態に合わせた介護方法、介護食の料理などの知識を習得した方へ贈られる資格です。
協会指定の講座を受講すると受験資格を得て、資格を取得できます。
介護食に関する資格の中ではどの資格がおすすめ?
「介護食マイスターを取るためにはどの資格がいいのか?」と考えている・迷っている方へ向けて、特におすすめの「介護食マイスター」についてご紹介していきます。
6-1介護食マイスター【JSFCA(日本安全食料料理協会)】
JSFCA(日本安全食料料理協会)主催の資格である『介護食マイスター』。
介護食マイスターの資格は、以下のような介護食に関する基本的な知識を身につけている方へ贈られる資格です。
・介護食を始める時期やタイミング
・介護食の種類について
・介護食の作り方
・食育・介護食の関係性
・高齢者の状態に応じた介護食の種類
・経管栄養の種類・手順について
・流動食の種類や特徴について
上記の基本的な知識を身につけているということが証明されて、はじめて介護食マイスターの資格を得られるのです。
具体的には、食事介助の手順や介護食作りの便利アイテムの知識や介護食におけるレトルト食品のメリット・デメリットといった知識も問われます。
こちらの資格では食事の介助についての知識も試験にて問われることもあるため、介護施設への就職を考えている方やお家に高齢者がいるという家庭に暮らしている方においても生活の中で役立てられる資格と言えるでしょう。
6-2介護食マイスターW資格取得講座 | 諒設計アーキテクトラーニング
介護食に関して基本的な知識を身につけられる「介護食マイスター」と実務に活かせる「介護食作りインストラクター」。
どちらの資格も取得したいという方におすすめなのが、諒設計アーキテクトラーニングの「介護食マイスターW資格取得講座」です。
こちらの講座であれば、「介護食マイスター」の資格と「介護食作りインストラクター」の資格を同時に受講して、最短2ヶ月での資格取得が可能になります。
1日30分くらいの学習期間で無理なく取りかかって、初心者でも約6ヵ月で取得できるというのもお手軽でいいですよね!
「短期集中で早めに資格取得をしたい」という場合においても、スペシャル講座を受講することで通常より早めの資格取得が可能です。
基本講座とスペシャル講座の違い
「基本講座とスペシャル講座では、どのような違いがあるのか?」といった点に関してですが、テキスト内容などには大きな違いはありません。
どちらも同じ内容なので、安心して受講できます。
2つ違う点があり1つ目は費用面でのコスト、2つ目は資格保証がされるかどうかということにあります。
費用コストを抑えたいという場合には基本コースの取得がおすすめ。
資格を確実に入手したい!という場合には、一括払いでのイメージもあるかと思います。
しかし、諒設計アーキテクトラーニングの講座「介護食マイスターW資格取得講座」では、基本講座・スペシャル講座どちらであっても分割支払いも可能です!
そのため「費用的に一括で払うのは難しい…」といった場合には、分割払いでのお支払い方法も検討してみてはいかがでしょうか?
介護食の資格で気になっている方は、ぜひホームページや下記の表を参考にして受講を検討してみてください!
諒設計アーキテクトラーニング | 基本講座 | スペシャル講座 |
---|---|---|
受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
受講料 | 59,800円 (分割:3,300円×20回(初回:4,276円)) | 79,800円 (分割:3,800円×24回(初回:3,891円)) |
6-3介護食資格取得講座 | SARAスクールジャパン
SARAスクールジャパンの介護食資格取得講座は、介護食の基礎知識や経管栄養について、栄養とケアやピラティスの基礎知識、食事についてなど介護食に関するあらゆる知識の習得出来るカリキュラムとなっています。
介護食講座には「基本コース」と「プラチナコース」の2種類があり、自分の都合に合わせて受講できることも嬉しいですね。
どちらのコースであっても教材の内容は変わらず、1日30分で約6ヶ月のカリキュラムで終えられます。
初心者であっても無理なく学べる内容になっており、「これから初めて介護食について学ぶ」という方であっても、安心して自身のペースで進められるのも魅力的です。
基本コース・プラチナコースの違いとは?
基本コースとプラチナコース、どのように違うのかと気になっている方もいるかもしれません。
基本コースとプラチナコースでは、以下の部分が違ってきます。
・初回にかかるコスト
・受験があるか否か(資格保証がされるかどうか)
初回コストが低く済むのが初回コースで、添削もプラチナコースと同じ回数である5回できます。
違ってくるのが、資格保証がされるかどうかということです。
「時間の余裕もあるし、自分で頑張って受験してみたい」という方は基本コース、「時間もないし資格は絶対に欲しい」と考えている方はプラチナコースの受講がおすすめです。
基本コースとプラチナコースについて費用をまとめてみましたので、受講を検討している方は参考にしてみてください。
SARAスクールジャパン | 基本コース | プラチナコース |
---|---|---|
受講期間 | 6ヶ月(最短2ヶ月) | |
添削 | 5回 | 5回+卒業課題1回 |
受講料 | 59,800円 | 79,800円 |