紅茶専門店で販売されている紅茶は茶葉を量り売りしていることがほとんどで、実際に私たちがよく見かけるものはブレンドティーと呼ばれるものです。
紅茶は農作物でもあり気候などでその味が大きく左右されるので、味や香りを最大限に活かした美味しい紅茶を飲むためにはブレンド技術もポイントです。
同じ紅茶でも水によって味わいも異なるほどです。
ここでは、紅茶をブレンドする目的や紅茶のブレンド方法についてご紹介します。
- 目次
- 1. ブレンドの目的とは?
- 1-1. 品質の安定
- 1-2. 香り・味・色味を好みのものにする
- 1-3. 国や地域の水に合わせる
- 2. 代表的な組み合わせ
- 2-1. ロイヤルブレンド
- 2-2. イングリッシュ・ブレックファスト
- 2-3. アフタヌーンティー
- 3. 個人でブレンドを楽しむ方法
- 3-1. 理想の味、香り、水色を決める。
- 3-2. 渋み、香り、水色を茶葉によって調整(茶葉の特徴の紹介)
- 3-3. 紅茶の渋みを味わいたい場合
- 3-4. 香りを楽しみたい場合
- 3-5. 水の色を濃くして楽しみたい場合
- 3-6. ルフナ
- 4. おいしく紅茶を淹れるコツ
- 4-1. 新鮮な茶葉を利用
- 4-2. 茶葉を正確に量るなど
- 5. ブレンドする目的と紅茶のブレンド方法まとめ
ブレンドの目的とは?
紅茶をあえてブレンドして楽しむ目的とは何なのかみていきましょう。
1-1品質の安定
紅茶の茶葉は、毎日の天候や気候に左右されながら品質を変えて育っています。
そのため、消費者である私たちは、同じ味の紅茶を楽しみたいと思っています。
すると、ひとつの茶葉だけでは安定した紅茶の味を楽しめないため、複数の茶葉を配合することで一定の品質を保った安定の紅茶を作っています。
これが紅茶の茶葉をブレンドさせる最大の目的であると考えられています。
1-2香り・味・色味を好みのものにする
私たちがいつも美味しい紅茶を楽しもうと思うと、安定した品質とその価格は重要ポイントとなります。
紅茶はその香りや舌に残る味、それだけではなく味を好みのものとすることが大切です。
そのため、品質の安定やバランスを保つためにも、多くの茶葉をブレンドすることが一般的になっています。
1-3国や地域の水に合わせる
また、紅茶を作る時、その香りや味、また、水の色は各国各地の水によって大きく変わります。
例えば、セイロンやインド、ケニアは軟水のため、紅茶を飲む水には不向きです。
一方で、日本の水道水は紅茶を作る際に最適なPH値を保っていることから、紅茶を飲む水には最適だと言われています。
ところが、紅茶の茶葉の産地で「最良の茶葉」であると判断れていても、日本の水道水を使用して紅茶を抽出すると、色だけではなく味も産地で飲んだ紅茶の味と異なっていたという話はよくあります。
特に硬水で作った紅茶の色は、黒っぽい色になり、渋みがなく、パンチのない味に仕上がってしまいます。
これは、硬水にそもそも含まれているカルシウムやマグネシウムが紅茶の茶葉に含まれるタンニンと結合し、化学反応を起こしてしまったために起こることだと言われています。
代表的な組み合わせ
ここからは、紅茶を美味しく飲むための代表的な組み合わせをみていきましょう
2-1ロイヤルブレンド
「ロイヤルブレンド」という名称で販売されている紅茶は、使用茶葉が上質かつ上品でバランスのとれた味を楽しめます。
このロイヤルブレンドに使用されている茶葉は「ダージリン」「アッサム」が主流です。
2-2イングリッシュ・ブレックファスト
イングリッシュ・ブレックファストという名だけあり、イギリスにおいて朝食時に楽しまれていたブレンドティーです。
それが日本にも伝わり、日本人好みに合わせ、ミルクティーにも合うようブレンドされています。
インドとスリランカを産地としていますが、ケニア産の茶葉を使用することもあります。
2-3アフタヌーンティー
アフタヌーンティーという名にふさわしく、午後のひと時に飲む紅茶です。
甘いスイーツとともに飲まれる紅茶として親しまれています。
個人でブレンドを楽しむ方法
私たちは紅茶を自分でブレンドできますが、決まった形はありません。
そのため、自分の好みに合わせたブレンドティーを楽しめます。
ここからは私たち個人がブレンドティーを楽しむための方法をみていきましょう。
3-1理想の味、香り、水色を決める。
ブレンドティーの代表的なものを選ぶと、
・ダージリンファースト+キャンディ
・ヌワラエリア+ダージリンセカンド+ウバ
・キーマン+ルフナ+アッサムCTC
が挙げられます。
この時、あなたがオリジナルのブレンドティーを作る際は、思い描く理想の味や香りの他、水の色を想像してください。
そうすると、どんな紅茶をブレンドすれば良いかが分かるようになります。
3-2渋み、香り、水色を茶葉によって調整(茶葉の特徴の紹介)
紅茶の渋みや香り、水の色を決めるには、茶葉の種類によって調整する必要があります。
ここからは、茶葉の特徴をご紹介します。
3-3紅茶の渋みを味わいたい場合
ダージリン
ダージリンは日本の四季によって分類されます。
その中でも秋に摘まれるオータムナルが最も重厚な渋みがあることで定評です。
また、香り高くとても人気の茶葉です。
アッサムOP
アッサムOPは、とても高級茶葉で入手困難なため、渋みと深い味わいを楽しめます。
ウバ
ウバには摘まれる時期によって渋みが異なり、季節に応じて楽しめる茶葉です。
3-4香りを楽しみたい場合
ダージリン
香りの高い紅茶と言えば、「ダージリンファーストフラッシュ」があります。
これは、香りのよいお花と自然豊かな草のような香りを兼ね揃えている茶葉です。
ヌワラエリア
グリニッシュな香りと花のような洗練された香りが楽しめる茶葉です。
花の香りが高いため、1年中春の空気の中に触れているかのような香りを味わいを楽しめるでしょう。
キーマン
薔薇の高級感溢れる香りを持つ茶葉です。
3-5水の色を濃くして楽しみたい場合
キャンディ
キャンディは鮮やかな水の色がにじみ出る茶葉です。
色の美しさは世界一とも言われるほど素晴らしい色味で、フレンド茶葉にも最適です。
3-6ルフナ
ルフナはミルクを入れるととてもきれいなクリームブラウンの色味で、ミルクティーで楽しむ方が多い茶葉です。
ブレンドの分量を調整して楽しみましょう、
おいしく紅茶を淹れるコツ
せっかく新鮮な茶葉を使用して紅茶を飲むのであれば、淹れるコツを知ることで、より一層紅茶の茶葉を活かした味わいを楽しめます。
そこでここからは、美味しく紅茶を淹れるコツについてみていきましょう。
4-1新鮮な茶葉を利用
美味しい紅茶を飲むためにはいったいどのような美味しい淹れ方をすれば良いのでしょうか?
まずは美味しく紅茶を淹れるために注意すべきポイントを以下に挙げてみました。
・茶葉は新鮮なものを使用する
・正確な量の茶葉を計量する
・温かい紅茶を楽しむ場合はポットとカップを温めておく
・熱湯を注いだ際、茶葉を蒸らしてからカップに注ぐ
紅茶の美味しい淹れ方とは
1.新鮮な水を沸騰させる
2.しっかりと沸かせたらポットにお湯を入れ、ボットを温めておく
3.温めたポットに茶葉を淹れ、熱湯を注ぎ蓋をして蒸らす
4.ティーカップにボットからの紅茶を注ぐ
このような方法で美味しい紅茶を飲めます。
4-2茶葉を正確に量るなど
美味しい紅茶を楽しむためには、やはり目分量で茶葉を計測してはいけません。
そのため、茶葉の量、また、注ぐお湯の量はしっかりと計量したもので紅茶を作ることが基本です。
そこを正確に行えば、いつも同じ味の紅茶を楽しめます。
また、美味しい紅茶を飲むためには、お湯の中にしっかりと空気が含まれていることがポイントです。
この空気が紅茶の茶葉から旨味を引き出せると言われているため、お湯をしっかりと沸騰させることも大切です。
ブレンドする目的と紅茶のブレンド方法まとめ
紅茶をブレンドする目的や紅茶のブレンド方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
紅茶はブレンドさせて飲むと、より一層深い味わいを楽しめたり、自分好みのフレーバーを作って楽しむこともできます。
色々な楽しみ方ができる紅茶は、午後のひと時を楽しむためにも最適な飲み物ですね。
そんな紅茶も、美味しく飲むためには、やはり茶葉を正確にはかり、ブレンドする量もきちんと調整しなければなりません。
そうすることでより一層旨味を引き出すことができるため、ぜひ、あなたも、正しい方法で紅茶をブレンドし、いつでもどこでも美味しい紅茶を飲めるよう、その方法を知っておくと、より紅茶を楽しめますね。