最近ではカフェ自体が好きでカフェめぐりを趣味としている人も多く、自分のこだわりの空間を表現したり、家具や食器にこだわった店作りのカフェや、さまざまな他業種とコラボレーションしたコンセプトの強い店作りをしているカフェオーナーも多くいます。
- 目次
こんなカフェをやりたい!
カフェオーナーを目指すあなたには、思い描くカフェがあるはずです。訪れる人を癒せる空間にしたい。疲れた心がほっと一息つけるようなサービスを提供できるカフェにしたい、豆や有機栽培など。
産地にこだわったコーヒーを出すカフェや自家焙煎を売りにしたり、観葉植物などでテーブルを仕切った緑のオアシスがコンセプトのカフェ、ハンドメイドの作品を展示したりアートギャラリーを併設したカフェ。カフェオーナーを目指す人の個性やこだわりが活かせるのもカフェオーナーの魅力の一つです。
では、理想を形にするにはどうしたらいいでしょうか
1-1カフェオーナーの仕事
こんなカフェを作りたい。コンセプトが決まり作りたいカフェのイメージを固めて、漠然としていた憧れや理想を具体的に考えていきます。
店舗の外観や立地、インテリアにメニューやドリンク、流れる音楽まで……
カフェはオーナーの個性やこだわりを全て形にすることができます。
逆に考えれば、それを実現するだけの準備が必要になっていきます。
1-2運営と経営
まず、カフェオーナーになるには自分のお店を構えなければなりません。立地条件を考えて、人通りの良い場所や人の集まる場所を調べて探し、店舗を借りるか建築します。
建物が決まったら店内の内装や店内で使うインテリア、ティーカップなどの食器に厨房器具を用意します。営業の準備が整ったら、メニューを考えて実際の試作から味や料金、提供時間などの確認をして、開店します。
1-3こだわりの空間やメニューを考える
カフェオーナーの仕事は店舗の運営と経営です。カフェオーナーは開店した後もお客様に居心地のいい空間を提供し、美味しいコーヒーや紅茶などのドリンク、軽食やこのお店ならではのサービスを展開するなどして、お客様に来てもらえる努力を続けていかなくてはいけないでしょう。
○自分で全部やるか人を雇うか
また、どのくらいの大きさで店舗を構えるのかにもよりますが、オーナー自ら全てを賄って一人で営業する以外にも、洋菓子などの専門知識のある人を雇って自家製のお菓子などをメニューに取り入れて提供したり、調理師を雇ってランチなどの軽食を提供したり、完全に人を雇って任せてしまうオーナーもいます。
1日の売り上げや取り扱う商品の仕入れの管理、店舗の衛生面や日々の帳簿など経理面での管理もオーナーの大切な仕事です。これがカフェオーナーの仕事になります。
カフェオーナーになるのは難しい?
自分がやりたいカフェのイメージやコンセプトが固まってきて、仕事の内容も理解できてきた。さあはじめよう、と意気込んでも実際には賃貸契約や資金の調達、開店に必要な資格や書類の手続きなどやらなくてはいけないことが山のようにあります。
2-1開業への資金が必要
お店を始めるには当然お金が必要になります。どこの場所にお店を構えるのかで初期費用は変わってきますが、一般的に開店資金の3分の1は自己資金で用意すべきだといわれています。つまり開店するまでにコツコツ貯めた自分の貯金です。
残りの資金の調達方法に銀行や信用金庫、民間の金融機関からの融資、商工会議所や各自治体の制度を利用しての借り入れがあります。融資は自己資金が少ないと、審査に通らず融資を受けられないこともあるので、開業するにはしっかりと自己資金を貯めておくことが大切です。
2-2専門知識も当然必要
開店までこぎつけても、美味しいコーヒーや紅茶の淹れかたはしっていますか?
軽食の作り方や提供方法、接客の仕方や下げもののタイミング……。1日のうち全くお客様がいない時間もあれば、次々と来店されて店舗がお客様でいっぱいになる時間帯もあるかもしれません。またそれは一人で賄えるものでしょうか?
お客様にとって癒しの空間であっても、中で働いている人には戦場です。食事時の飲食店などは暇な時間帯との落差にてんてこ舞いになることもあります。店舗の運営にはその時々にあった知識やノウハウが必要になります。スムーズな接客はお客様の居心地を良くして、満足度を高めます。行って良かった。と思えるカフェにはお客様がまた足を運んでくるでしょう。
2-3収入面が安定せず、副業している人もいる
ただ残念なことに現実は甘くないので、はりきって開店したのにお客様が全然来なかった。経営資金が不足して、仕入れができなくなったので営業を続けられなかった。などの理由でカフェ経営に失敗する人が多いのも事実です。
副業をしながら経営を支えているカフェオーナーも時にいます。
これは自分の理想にこだわりすぎて、ビジネスとして冷静に状況判断することができなかったのが原因です。
カフェオーナーとして成功するには理想と現実をしっかりと把握して判断する必要があります。そのためにはしっかりと計画を立てて準備し、覚悟を持って挑むべきです。判断を間違わないためにも、カフェの運営だけでなく経営の知識も付けておかないといけません。
カフェオーナーになるには
具体的に1つのカフェをオープンさせるためには何をしなければならないのか。こうやって実際に情報として並べられると、意外と知らないことがたくさんあったり、想像より大変そうだったり、考え出すとキリがありません。実際にしっかり計画して実行に移しても、突発的なトラブルは起こりえます。こんなことを言われる不安でいっぱいになってしまうでしょうか。
しかし、「お金がないから自分には無理だ」「ノウハウも知識も自分にはないから上手くできそうにもない」なんて思ってせっかくの夢を、ほんの数分想像して考えただけで諦めてしまってはどんな夢も実現することはできないでしょう。
お金も場所も手続きも人も、すべての必要な条件が満たされてカフェオーナーの夢に挑戦できる人なんて世の中のほんの一握りの人だと思います。
3-1専門学校や通信教育を活用してみる
カフェオーナーになるために具体的に考えて、自分に足りないことに気づいたうえでその足りないものをカバーする努力ができる。それがカフェオーナーになれる人だと思います。あなたの中にあるカフェオーナーの夢を実現するために、足りないものを手に入れる努力をしませんか?
そのために、専門学校や通信教育でコーヒーや店舗運営について勉強ができるコースが用意されています。
コーヒーだけでなく、料理の勉強まで含めてカリキュラムを組んでいる専門学校もあり、多角的にサイドメニューなどの考案に役立つものもあります。
また、時間のない方は通信教育で好きな時間にコーヒー、サイドメニュー、経営の勉強をするのもオススメの方法です。
プロ仕様のサイフォンなどを実際に使用して勉強していく通信教育もあるので、「通信教育かあ」などと侮ってはいけません。
「コーヒーソムリエ」「カフェオーナースペシャリスト」といった資格取得支援が含まれるコースもあるので、多角的にカフェ経営の素地が学べます。
3-2勉強しながら実地でも働いてみる
そして何より、勉強もしながら実地での経験を積むことをおすすめします。
アルバイトでもなんでも構いませんので、実際のカフェ店に入り込んで、勉強をさせてもらうのです。
そういった実地ならば、勉強だけでは得られない「生の知識」「経営の知恵」を学ぶことができますので、決してムダにはなりません。
カフェオーナーの夢を現実にしよう まとめ
ここまでカフェオーナーの仕事内容から、カフェオーナーになるために必要なことを具体的に考えてきました。
まずは理想のカフェがあること、その実現のためには資金の調達やノウハウが必要なこと、実際に開店できても経営を続けていくには冷静な判断力と経営者としての知識が必要だと説明してきました。カフェオーナーになるために自分に足りないものを知って、それを得るための一歩を踏み出すことが夢を叶える近道だと思います。
お金を貯めながら知識を付けるために好きなカフェで働いたり、しっかり開店資金を貯金するために会社員をしながら、夜間や通信のスクールへ通ったり、思い切って専門学校に通ってしまうのもいいかもしれません。
漠然とした夢として思っているだけでは気づきにくい「自分に足りないもの」に気がつくのはとても大切で、この記事がそれを補うためのきっかけになっていたら嬉しいです。