スムージーによって下痢になるのは、いくつかの原因があります。ここでは、スムージーによる下痢の原因と対策について、詳しくご紹介していきます。上手にスムージーを活用すれば、下痢にならず健康的な毎日を過ごすことができるでしょう。
- 目次
- 1. スムージーで下痢する主な原因
- 1-1. 好転反応
- 1-2. スムージーの飲み方に問題がある
- 1-3. スムージーのレシピに問題がある
- 2. 好転反応
- 2-1. 体質が変わろうとする変化
- 2-2. スムージーのデトックス効果
- 3. スムージーの飲み方に問題がある
- 3-1. 氷をいれすぎている
- 3-2. 大量に飲んでいる
- 3-3. 噛んでいないため唾液の分泌量が足らない
- 4. レシピの問題
- 4-1. 不溶性と水溶性食物繊維のバランスに偏りがある
- 4-2. アクの強い野菜をたくさん摂っている
- 4-3. 大量摂取でお腹が緩くなりやすい食材
- 5. 下痢を避けるスムージーの飲み方
- 5-1. 咀嚼しながらゆっくり飲む
- 5-2. 全体的に飲む量を減らす
- 5-3. 水の配分を多くする
- 5-4. 飲む頻度を2,3日おきにする
- 6. スムージーで下痢する原因と対策まとめ
スムージーで下痢する主な原因
スムージーで下痢をする主な原因は、大きく三つに分けることができます。その三つの原因についてご説明しますので、まずは自分の症状がどこに当てはまりそうなのかを考えてみてください。
1-1好転反応
好転反応とは、体が本来の健康的な状態を取り戻すための準備期間にあることです。今まであまりよい状態ではなかった腸内環境に、急にビタミンやミネラル、食物繊維や酵素などが入ってきたため、腸内が対応しきれずに起きる症状です。
好転反応には、下痢の他にも頭痛や腹痛、便秘、肌荒れ、吐き気、眠気、倦怠感、動悸などがあり、人によってさまざまな症状が現れます。好転反応は、だいたい1週間から2週間でおさまります。それ以上経っても症状が収まらない場合は、別に原因があると考えるべきでしょう。
1-2スムージーの飲み方に問題がある
健康によいスムージーでも、飲み方を間違えると健康を損ねることがあります。たとえば、飲みすぎている、冷たいスムージーで体を冷やしてしまっている、唾液の分泌が足らず消化が追いつかないなどの原因が考えられます。
1-3スムージーのレシピに問題がある
スムージーのレシピ自体に問題があるケースもあります。お腹が弱いのに食物繊維や乳酸菌を入れすぎている、体に合わない食材を使っている、刺激の強い食材を使っているなどのケースが考えられます。
好転反応
好転反応とは一体どういうことなのか、もう少し詳しくご説明します。
2-1体質が変わろうとする変化
普段の食事があまり健康的ではなく腸内環境が慢性的に悪化している人がスムージーを飲むことで、健康的な腸内環境を取り戻すことができます。しかし、その体質が変わろうとする過程で体に大きな変化が起こります。それが、好転反応です。今までの悪い状態から急によい状態に変わる時、体がその変化についていけずにさまざまな症状がでるのです。
この好転反応を乗り越えることで、健康的な体を得ることができるでしょう。
2-2スムージーのデトックス効果
好転反応が出る理由は、スムージーの高いデトックス効果にあります。デトックス効果とは体内から老廃物を排出する効果です。スムージーに含まれる食物繊維や乳酸菌などにより腸内の老廃物が排出されます。
もともと腸内環境が慢性的に悪い人ほど老廃物や毒素が腸内に溜まっていますが、その大量の老廃物を排出する際にさまざまな好転反応が出ます。それが、下痢という形になって現れる人もいれば、おならが大量に出るという人もいます。腸内に溜まった排出物の排出が終わり腸内環境が改善していけば、好転反応も収まるでしょう。
スムージーの飲み方に問題がある
スムージーを始めたら下痢になり、しかもその症状がなかなか収まらないという人は、スムージーの飲み方に原因がある場合があります。スムージーの間違った飲み方を説明しますので、自分に当てはまることはないかチェックしてください。
3-1氷をいれすぎている
スムージーはもともと凍らせた野菜やフルーツをミキサーで砕いたり、氷を入れたりして冷たくして飲むものです。暑い夏に食欲が衰えた時にぴったりです。
ところが、夏以外の季節に氷を入れすぎた冷たいスムージーを飲むことで、下痢を起こしてしまうことがあります。とくに、お腹が弱い人や冷え性の人には冷たいスムージーはオススメできません。
3-2大量に飲んでいる
スムージーは体によい飲み物ですが、飲みすぎてもよくありません。スムージーには野菜やフルーツを丸ごと入れるので、食物繊維がとても豊富です。しかし、飲みすぎると食物繊維が過多となり、下痢を引き起こすことになります。また、冷たいスムージーを大量に飲むことで下痢が起こることもあります。
3-3噛んでいないため唾液の分泌量が足らない
スムージーは飲み物なので、あまり噛むことはないかもしれません。スムージーによる置き換えダイエットをしていると、スムージー以外の固形の食べ物を食べる機会が少なくなり、あまり噛まないようになります。
すると、唾液の分泌量が減り唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼが不足するため、消化不良を引き起こします。その結果、下痢を引き起こすこともあります。
レシピの問題
スムージーの飲み方に問題はなくても、スムージーのレシピ自体に問題があることもあります。あなたが飲んでいるスムージーのレシピを、もう一度確認してください。
4-1不溶性と水溶性食物繊維のバランスに偏りがある
スムージーは食物繊維がとても豊富ですが、食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の二つにわけることができます。不溶性食物繊維は便のカサを増して便を出しやすくし、水溶性食物繊維は便に適度な水分を与えて排出しやすくします。
この時、不溶性食物繊維が多すぎると便のカサが増えすぎて便秘になることがありますし、逆に水溶性食物繊維が多すぎるとお腹がゆるくなります。そのため、水溶性と不溶性の割合は2:1がベストといわれています。不溶性食物繊維は野菜に、水溶性食物繊維はフルーツに多く含まれているので、下痢を起こしがちの人はフルーツの割合を少なくするとよいでしょう。
4-2アクの強い野菜をたくさん摂っている
人によっては、ほうれん草などのアクの強い食材が体に合わない人もいます。ほうれん草にはシュウ酸という刺激の強い物質が含まれており、このシュウ酸に反応して下痢を起こす人もいます。アクの強い食材を入れすぎることで、お腹を壊すことがありますので注意してください。
4-3大量摂取でお腹が緩くなりやすい食材
大量の摂取することでお腹がゆるくなりやすい食材もあります。それは、パセリ、ほうれん草、セロリなどの、クロロフィルと呼ばれる成分が多く含まれている食材です。クロロフィルには強力なデトックス効果があるので、摂取しすぎると下痢を引き起こしやすくなります。
下痢を避けるスムージーの飲み方
下痢を避けるためにはどのようにスムージーを飲めばよいのかを説明します。
5-1咀嚼しながらゆっくり飲む
スムージーを飲む際には、ごくごくと一気に飲み込まないで、ゆっくりと咀嚼しながら飲みましょう。そうすることで、唾液の分泌が活発になり消化を助けてくれます。
5-2全体的に飲む量を減らす
スムージーをはじめて下痢をしがちの人は、飲む量を減らしましょう。そして、徐々に体を慣らしていき、少しずつ量を多くしていくことをオススメします。
5-3水の配分を多くする
スムージーに含まれる食物繊維やクロロフィルなどのデトックス効果が体に強すぎる場合は、水分量を多くすることで体に優しい効果を得ることができます。
5-4飲む頻度を2,3日おきにする
スムージーによる効果が強すぎる場合は、飲む頻度を落とすのもよい方法です。最初は飲む頻度を2,3日おきにしてみるとよいでしょう。
スムージーで下痢する原因と対策まとめ
スムージーを始めたばかりの頃は、体が対応していなかったり飲み方やレシピに問題があったりすることで、下痢を起こすことがよくあります。しかし、その原因を突き止めて対策をすることで、下痢の症状を改善することができます。
それでも改善しなかった場合は、スムージーが体に合っていないのかもしれないので一旦やめた方がよいかもしれません。自分の体に合ったスムージーを作ることで、健康的な生活を過ごせるとよいですね。