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マクロビオティックの作り置き常備菜の作り方とレシピ

マクロビオティックは、自然の食材を大切にし、体と心の調和を図る食事法です。
このアプローチでは、野菜や穀物を中心に、栄養バランスを考えた料理を楽しむことが重要です。
忙しい日常の中でも、健康的な食生活を維持するために役立つのが、作り置き常備菜になります。
心と体を豊かにする常備菜をぜひ取り入れてみましょう。
そこで今回は、マクロビオティックの作り置き常備菜の作り方とレシピについて詳しく解説していきます。
ぜひ、最後まで見て参考にしてみてくださいね。

目次

マクロビオティックの基本と考え方

マクロビオティックの基本と考え方は以下の通りです。

● マクロビオティックとは?
● 陰陽の考え方
● 一物全体の重要性

こちらを順に解説していきます。

1-1マクロビオティックとは?

マクロビオティックとは、健康的な食生活を実現するためのライフスタイルや食事法の一つです。
この概念は、自然の食材を重視し、体と心の調和を図ることを目的としています。
基本的には、季節の野菜、穀物、豆類、海藻などを中心に、動物性食品や加工食品は控えめにしましょう。
マクロビオティックの特徴は「陰陽のバランス」を意識することです。
食材や料理の性質を陰と陽に分類し、バランスを取ることで、健康を促進します。
また、食材の選び方や調理法にもこだわり、地元で採れた新鮮なものや、オーガニック食材を選ぶことが推奨されます。
さらに、マクロビオティックはただの食事法にとどまらず、生活全般における調和を目指しているのです。
ストレスを減らし、心の平和を保つための心がけや、運動、呼吸法なども重要な要素です。

1-2陰陽の考え方

マクロビオティックの中心にあるのが「陰陽の考え方」です。
この考え方は、すべてのものが陰と陽に分類されるという古代中国の哲学に基づいています。
食材や料理、さらには生活全般において、陰と陽のバランスを取ることが健康に繋がるとされているのです。
例えば、野菜は一般的に陰の性質を持ち、肉類は陽の性質を持っています。
季節や気候によっても、陰陽のバランスは変わります。
夏は陽が強く、冷たい食材や飲み物が好まれ、冬は陰が強くなるため、温かい料理や食材が求められるでしょう。
また、陰陽は食事だけでなく、生活習慣の状態にも影響を与えます。
ストレスや不規則な生活は陰陽のバランスを崩す原因となるため、心身の調和を保つためには、日々の生活全般でこの考え方を取り入れることが大切です。
バランスを意識することで、より豊かな健康と幸福感を手に入れることができるのです。

1-3一物全体の重要性

マクロビオティックにおける「一物全体」は、食材を丸ごと活用することの重要性を示しています。
この考え方は、食材の栄養素やエネルギーを最大限に引き出すために、皮や種、葉といった全ての部分を利用することを推奨しています。
例えば、米や野菜は、精白されたものよりも、外皮や栄養が豊富な状態で食べることが理想です。
一物全体の実践は、環境への配慮とも関連しています。
食品ロスを減らし、自然の恵みを無駄にしないことで、持続可能な食生活を築くことができます。
また、様々な食材を取り入れることで、栄養バランスが整い、体に必要なビタミンやミネラルを効率よく摂取できるのです。
さらに、一物全体の考え方は、料理の味や質感にも豊かさをもたらすでしょう。
食材の風味や食感を楽しむことで、食事がより満足感のあるものになります。
このように、一物全体は、健康や環境、食文化の観点からも非常に重要な理念です。

常備菜のメリットと作り置きのオススメ

常備菜のメリットと作り置きのオススメは以下の通りです。

● 忙しい日常に役立つ常備菜
● 保存のポイント
● マクロビオティックによる健康効果

こちらを順に解説していきます。

2-1忙しい日常に役立つ常備菜

忙しい日常において、常備菜は食生活をサポートする強力な味方です。
常備菜を用意することで、食事の準備がスムーズになり、栄養バランスを整えることができます。
特に、栄養価の高い野菜や豆類を中心にした常備菜は、健康維持に欠かせません。
常備菜の大きなメリットは、いつでも手軽に食べられる点です。
仕事や家事で忙しい日でも、冷蔵庫から取り出すだけで簡単に栄養を摂取できます。
また、余りがちな食材を使い切ることができるため、食品ロスを減らすことにも繋がります。
おすすめの常備菜には、煮物や和え物、サラダなどです。
例えば、根菜を使った甘辛煮や、季節の野菜を使ったマリネは、冷蔵庫で数日持ち、アレンジもしやすいです。
これらを作り置きしておくことで、食事の準備が格段に楽になり、健康的な食生活を実現できるでしょう。

2-2保存のポイント

常備菜を作り置きする際には、保存のポイントを押さえることで、鮮度を保ちながら安全に楽しむことができます。
まず、清潔な容器を使用することが重要です。
ガラスやプラスチック製の密閉容器を選び、事前にしっかり洗浄しておきましょう。
次に、冷蔵庫での保存が基本ですが、冷凍できるものは冷凍保存もおすすめです。
特に、煮物や炒め物は冷凍しても味が損なわれにくいため、必要な分だけ取り出して使えます。
また、冷凍する際は、冷ましてから密閉して空気を抜くことにより、霜がつくのを防ぎ、品質を保つことができます。
さらに、常備菜は種類ごとに分けて保存することで、味や香りが混ざるのを防ぐのです。
それぞれの日付をラベルに記入しておくと、食べ頃を把握しやすくなります。
これらのポイントを意識することで、安心して常備菜を楽しむことができます。

2-3マクロビオティックによる健康効果

マクロビオティックによる常備菜作り置きは、健康にさまざまな効果をもたらします。
まず、季節の新鮮な野菜や豆類を中心にした食事は、豊富なビタミンやミネラルを供給します。
これにより、免疫力が向上し、体調管理がしやすくなるでしょう。
また、マクロビオティックは陰陽のバランスを重視しているため、体に必要なエネルギーを効率よく摂取できます。
これにより、消化が良く、体内の代謝が向上します。
常備菜を用意することで、栄養価の高い食事を手軽に摂れるため、偏った食事を防ぐことができるのです。
さらに、作り置きすることで、食事の準備にかかるストレスが軽減され、心の余裕も生まれます。
忙しい日常の中でも健康的な食生活を維持できるため、心身のバランスを整える助けになります。
結果として、より充実した毎日を送ることができるでしょう。

人気のマクロビオティック常備菜レシピ

人気のマクロビオティック常備菜レシピは以下の通りです。

● 根菜を使ったレシピ
● 豆乳を使った副菜
● 切り干し大根の調理法

こちらを順に解説していきます。

3-1根菜を使ったレシピ

マクロビオティックの常備菜として、根菜を使ったレシピは栄養価が高く、風味豊かです。ここでは「根菜の甘辛煮」を紹介します。
材料
● 大根:1本
● にんじん:1本
● さつまいも:1本
● ごま油:大さじ1
● しょうゆ:大さじ2
● みりん:大さじ1
● 水:適量
● ごま:適量
作り方
1、大根、にんじん、さつまいもを食べやすい大きさに切ります。
2、鍋にごま油を熱し、根菜を入れて軽く炒めましょう。
3、しょうゆ、みりん、水を加え、具材が浸る程度に水を足します。
4、中火で煮込み、根菜が柔らかくなったら火を止めます。
5、冷めたら容器に移し、冷蔵庫で保存しましょう。
6、食べる際にごまをトッピングしたら完成です。
この甘辛煮は、冷蔵庫で3〜5日保存可能で、日々の食事に彩りと栄養を加えてくれます。根菜の自然な甘みが楽しめる一品です。

3-2豆乳を使った副菜

マクロビオティックの常備菜として、豆乳を使った「豆乳のクリーミーサラダ」をご紹介します。
栄養豊富で、手軽に作れる一品です。
材料
● 豆乳:100ml
● きゅうり:1本
● 大根:50g
● にんじん:1/2本
● ひじき(乾燥):大さじ1
● しょうが(おろし):小さじ1
● しょうゆ:大さじ1
● ごま:適量
作り方
1、ひじきを水で戻し、きゅうり、大根、にんじんを細切りにします。
2、ボウルに豆乳、しょうが、しょうゆを入れてよく混ぜ、ドレッシングを作ります。
3、別のボウルに切った野菜と戻したひじきを入れ、ドレッシングを加えて混ぜましょう。
4、味がなじんだら、容器に移し、冷蔵庫で保存します。
5、食べる際に、ごまをトッピングすると香ばしさが増します。
この豆乳のクリーミーサラダは、冷蔵庫保存可能で、毎日の食事に栄養と満足感をプラスしてくれるのです。

3-3切り干し大根の調理法

マクロビオティックの常備菜として人気の「切り干し大根」は、栄養価が高く、保存も効く食材です。
切り干し大根の基本的な調理法をご紹介します。
材料
● 切り干し大根:50g
● にんじん:1本
● ごま油:大さじ1
● しょうゆ:大さじ1.5
● みりん:大さじ1
● かつおだしまたは昆布だし:200ml
● ごま:適量
作り方
1、切り干し大根を水でよく洗い、約10分間水に浸して戻し、水気を切ります。
2、にんじんを細切りにしましょう。
3、鍋にごま油を熱し、にんじんを軽く炒めます。
4、切り干し大根を加え、さらに炒めます。
5、かつおだしまたは昆布だし、しょうゆ、みりんを加え、中火で煮込み、味がしみ込んだら火を止めましょう。
6、冷めたら容器に移し、冷蔵庫で保存します。
7、最後に、ごまをトッピングしたら完成です。
この切り干し大根は、冷蔵庫で約1週間保存可能です。

マクロビオティック常備菜の作り方

マクロビオティック常備菜の作り方は以下の通りです。

● 簡単な下ごしらえ方法
● 調理の時間管理
● 調味料の選び方

こちらを順に解説していきます。

4-1簡単な下ごしらえ方法

マクロビオティックの常備菜を作る際、簡単な下ごしらえを行うことで調理がスムーズになります。
まず、新鮮な野菜は流水でよく洗い、泥や農薬を落とします。
特に根菜はしっかりとブラシでこすりましょう。
次に、硬い野菜は下茹でをしておくと、調理時間が短縮できます。
沸騰したお湯に数分間入れ、シャキッとした食感を残すのがポイントです。
その後、食材を食べやすい大きさに切り揃えることで、火の通りが均一になり、見た目も美しくなります。
下ごしらえした野菜は、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
水分をしっかり切り、空気を抜くことで鮮度が保たれるでしょう。
また、余った野菜や煮物は冷凍しておくと便利です。
冷凍用の袋に入れ、空気を抜いて保存することで、必要な時に解凍して使えるようになります。
これらの下ごしらえを行うことで、常備菜作りが簡単になり、健康的な食生活を維持しやすくなります。

4-2調理の時間管理

マクロビオティックの常備菜を作る際、調理の時間管理が重要です。
効率よく料理を進めるためには、まずメニューを決め、必要な食材をリストアップします。
事前に下ごしらえを行うことで、調理時間を短縮できます。
調理の際は、同時に複数の料理を進める「並行調理」がおすすめです。
例えば、煮物を煮込んでいる間に、別の鍋で蒸し野菜を作ることで、待ち時間を有効活用できます。
また、火の強さや調理時間を意識し、同じ火力で調理できるものを選ぶと、全体の時間が短縮されます。
最後に、冷ましてから保存する時間も考慮しましょう。
温かいまま容器に入れると、菌が繁殖しやすくなるため、しっかり冷ましてから保存します。
これらの時間管理を意識することで、スムーズに常備菜を作り、健康的な食生活を維持することができます。

4-3調味料の選び方

マクロビオティックの常備菜を作る際、調味料の選び方が重要です。
基本的には、自然の素材から作られた、無添加やオーガニックの調味料を選ぶことが推奨されます。
特に、しょうゆや味噌は、発酵食品として腸内環境を整える効果がありますので、質の良いものを選びましょう。
また、砂糖の代わりには、自然な甘さを持つメープルシロップや玄米甘酒を使用するのがおすすめです。
これらは体に優しく、栄養価も高いため、健康的な甘味を加えることができます。
さらに、塩は海塩や岩塩を選ぶと、ミネラルが豊富に含まれており、体に良い影響を与えます。
ハーブやスパイスも積極的に取り入れ、風味を引き立てると同時に、抗酸化作用や消化促進の効果を得られるのです。
これらの調味料を上手に組み合わせることで、マクロビオティックの理念に基づいた、美味しくて健康的な常備菜を作ることができるでしょう。

オーガニック食材の選び方

オーガニック食材の選び方は以下の通りです。

● オーガニックと非オーガニックの違い
● お勧めのオーガニック食材リスト
● 環境への配慮

こちらを順に解説していきます。

5-1オーガニックと非オーガニックの違い

オーガニック食材とは、化学合成された農薬や肥料を使用せず、自然の方法で栽培された食品のことを指します。
これに対して、非オーガニック食材は、農薬や化学肥料を使って栽培されるため、成長促進剤や保存料が含まれるのです。
オーガニックの特徴として、土壌や水源の健康を重視する点が挙げられます。
土の微生物や栄養素のバランスを保ちながら育てられたオーガニック食材は、味や栄養価が高いとされています。
また、オーガニック農法は生態系を守り、持続可能な農業を実現するための方法でもあるのです。
一方、非オーガニック食材は、コストが低く、大量生産が可能なため、価格が安いことが多いですが、農薬残留のリスクや環境への影響が懸念されます。
総じて、オーガニック食材は健康や環境に配慮した選択肢として注目されていますが、価格や入手の難しさが課題となることもあります。

5-2お勧めのオーガニック食材リスト

オーガニック食材を取り入れることで、健康的な食生活を実現できます。
まず、オーガニック野菜は、特に葉物野菜や根菜を選ぶと良いでしょう。
ほうれん草、ブロッコリー、大根、にんじんなどは栄養価が高く、味も豊かです。
次に、オーガニック果物もおすすめです。
特に、リンゴ、バナナ、ベリー類は、甘味が強く、添加物が少ないため安心して食べられます。
オーガニック穀物としては、玄米やキヌア、オートミールが栄養満点です。
これらは食物繊維が豊富で、エネルギー源にもなります。
また、オーガニック豆類も大切なタンパク源です。
大豆やひよこ豆は、健康的な食事に欠かせません。
最後に、オーガニック調味料として、無添加のしょうゆや味噌、オリーブオイルを選ぶと、風味豊かで体にも優しい料理が楽しめます。
これらのオーガニック食材を日常的に取り入れることで、健康的な食生活をサポートできます。

5-3環境への配慮

オーガニック食材は、環境への配慮が強く反映された選択肢です。
オーガニック農法では、化学合成された農薬や肥料を使用せず、自然の生態系を尊重した栽培方法が採用されています。
これにより、土壌の健康が保たれ、微生物や昆虫といった生態系が守られます。
また、オーガニック農業は持続可能な農業を目指しており、資源の循環利用や水の節約が重視されているのです。
例えば、作物の間に異なる植物を植える「輪作」を行うことで、土壌の栄養を維持し、病害虫の発生を抑えることができるでしょう。
¥さらに、オーガニック食材は、地元で生産されることが多く、輸送による環境負荷を減らす効果もあります。
これは、フードマイレージを少なくし、温室効果ガスの排出を抑えることに繋がります。
このように、オーガニック食材を選ぶことは、個人の健康だけでなく、地球環境の保護にも寄与する重要な行動です。

まとめ

マクロビオティックの作り置き常備菜は、栄養バランスが良く、体に優しい料理が多いのが魅力になります。
豆類や野菜を使った料理は、食物繊維やビタミンが豊富で、健康維持にぴったりです。
手軽に取り入れられるので、忙しい日常でも栄養をしっかり摂れる点が嬉しいです。
さらに、色とりどりの野菜を使うことで、見た目も楽しめるでしょう。
心身ともにリフレッシュできる食生活をサポートしてくれます。

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